cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

モン・サン・ミシェル小話  道

モン・サン・ミシェルと本土をつなぐ道ができたのは1877年。監獄としての役目を終え、修道院の活動を再開して間もない頃のことでした。その後、鉄道を通していた時期もあったこの一本道は、巡礼者も観光客も安全にモン・サン・ミシェルに行き来できる重要な…

モン・サン・ミシェル 風景 〜花と鳥

モン・サン・ミシェルは自然の中にあり、修道院の建物も鳥や草花とともにあります。そんなモン・サン・ミシェルの姿を紹介します。 無骨な石が積まれた建物の壁、その建物のあちこちで鳩の姿を見かけます。 なんの穴かわからねど、ちょうどいいサイズに鳩が…

モン・サン・ミシェル 6  ラ・メール・プーラール

ラ・メール・プーラール(La Mère Poulard)はモン・サン・ミシェルに入ってすぐ王の門の手前にあるホテル・レストラン。名物のオムレツがとても有名です。 ラ・メール・プーラールの発祥は19世紀に遡ります。 15世紀からモン・サン・ミシェルは牢獄として使用…

モン・サン・ミシェル 小話 潮が満ちて

モン・サン・ミシェルを包む干潟は干満の差が15m以上とも言われ、時間によって周囲の景色がずいぶん変わります。本土と繋がる道などなかったその昔は干潟を渡って修道院に向かう巡礼者が何人もが満ち潮に飲み込まれて命を落としたと言われ、ここは「魔の海」…

モン・サン・ミシェル 5 歴史

ノルマンディの街アブランシュ(Avranches)の司教オヴェールの夢に大天使ミカエルが現れこういった。 ”かの岩山に我が名を讃える聖堂を建立せよ” オヴェールはそれが信じられず、夢に従わずにいると、大天使ミカエルは3度オヴェールの夢に現れ指先から放たれ…

モン・サン・ミシェル 4 ラ・メルヴェイユ 

1204年のフランスとイギリスとの間で起こった百年戦争でモン・サン・ミシェルは火を放たれ、修道院北側の建物は焼け崩れてしまいました。その後資金難や修道院内の内紛などで遅れた再建工事が1211年に始まります。それから約17年という驚異的なスピードで完…

モン・サン・ミシェル 3 大修道院教会

ノルマンディの街アブランシュ(Avranches)の大司教オヴェールの夢に、大天使ミカエルが現れこう言いました。 ”かの岩山に我が名を讃える聖堂を建立せよ” 最初オヴェールは信じられずに夢に従わずにいると、大天使ミカエルは3度オヴェールの夢に現れました。…

モン・サン・ミシェル 2 街並み

モン・サン・ミシェルには街があります。8世紀にここに最初の礼拝堂が建てられ、10世紀に修道院が誕生したときから、この小さな街はモン・サン・ミシェルとともにあるのです。島をなぞるように修道院へ続く細い道に沿って形作られた街で、巡礼者も旅行者も旅…

モン・サン・ミシェル1 到着

パリからレンヌまでTGVで行き、そこからバスでモン・サン・ミシェル(Le Mont Saint-Michel)まで、パリから片道3時間以上の旅になります。たくさんの観光地があるフランスの中でも特別な景観で迎えてくれるここは、こんな行きずらい場所にもかかわらず大勢の…

モン・サン・ミシェル 目次

モン・サン・ミシェル(Le Mont Saint Michel)の姿を初めて見た人は、その昔から、その感動を精一杯の言葉を探して表現しようと試みてきました。 「夢の宮殿の如く驚異的で、信じがたいほど美しい」 「奇観」 「海に浮かび、空を貫くようなそのシルエットは、…

モネ小史

モネ(Cloud Monet 1840-1926)の生涯を彼の作品と一緒に辿ってみます。 *マネによるモネ 1840年 パリに誕生 1845年 5歳 ル・アーブルへ移住 食料品商と船具商を経営する父とアマチュア画家の母のもと裕福な暮らしていました。モネは学校の教科書にたくさんの…

空と雲と この空は何?

不思議な空 合成写真のような本物の空です。 夕暮れ時、下のほうのそらは黄色く染まっている普通の雲の景色。そしてその上にグレーの薄い雲がかかっているのか全く別の空間があわさったような空でした。 別の日、別の航路でも同じような景色が。同じように下…