cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

フランス

ルーアン 街

ここルーアンは旧ノルマンディ公国の首都。パリに続くセーヌ川沿いに位置して、ヨーロッパの他の都市の例にもれず古代ローマ人の作った街が起源です。 ここにはクロード・モネが連作に描いたルーアンのノートルダム大聖堂がある。また古くきれいな街並みの中…

ノルマンディ 目次

印象派の画家たちがこよなく愛した土地ノルマンディ。 10世紀ころにヴァイキング、今で言う北欧の人たちが住み着き生まれたノルマンディ公国が誕生しました。今ではフランスの一地方として、首都ルーアンをはじめ、エトルタ、ル・アーブル、オンフルールとい…

ヴェルサイユ小話

初めて期待を込めてヴェルサイユに行った時、煌びやか過ぎる室内と、広大過ぎる庭園があまりに自分とかけ離れ、まるで共感できませんでした。一つひとつを切り取って丁寧に見ていくと、その時代の優れた装飾や調度品なのはわかるのだけど、ここにはこれでも…

ヴェルサイユ

ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)は国王ルイ14世の嫉妬によって生まれました。 ときの大蔵大臣ニコラ・フーケ。その館であるヴォー・ル・ヴィコント城はバロック建築の傑作として誕生することになります。その完成度があまりに高かったため、ルイ14世…

パリ こぼれ風景

パリの最後に パリで見つけたちょっとした景色を集めてみました。 ルーブル宮殿の彫像 パリの歩行者信号は青と赤が横並び スーパーの野菜売り場。とてもカラフル。 偶然みつけた、Steinway & Sonsのお店。 偶然みつけたユニクロ パリの行列ができる店 これが…

パリ ギマールの花

エクトル・ギマール(Hector Guimard, 1867-1942) フランスで最初にアール・ヌーヴォー(Art Nouveau)建築を建て、パリで最も多くの人が目にするアール・ヌーヴォー作品を残した建築家です。 その「最も多くの人が目にする作品」がこのメトロの入り口。 当時ア…

パリ小話 やっぱりモンマルトルへ

僕にとってモンマルトルは、必ず立ち寄らないとすまない場所。 僕にとってパリはヨーロッパの中でも特別な街ですが、その中でもモンマルトルはさらに別格。 多くの人にとってのパリのイメージは、19世紀のパリ大改造で生まれた洗練の街。パリといえば凱旋門…

モンマルトル 風景

モンマルトルの風景をいくつか。 やはり、モンマルトルも朝が一番。 観光客がほとんどいない丘から朝のパリの街を眺めます。この日は雨上がり朝で、ひんやりした空気が肌にとても気持ち良い。 同じく朝の散歩の夫婦がパリの街を眺める。 別の日の朝。モンマ…

モンマルトル ムーラン・ド・ラ・ギャレット

ムーラン・ド・ラ・ギャレット / Moulin de la Galette もともとモンマルトル一帯は葡萄畑や小麦畑といった田園が広がっていました。丘の所々に小麦粉を作るための風車が点在していたといいます。この風車(ムーラン/ Moulin)は今となっては数少ない名残でか…

モンマルトル アトリエ洗濯船

アトリエ洗濯船(Le Bateau Lavoir) エミール・グドー広場(Place Émile-Goudeau)の一角に立つ「洗濯船」と呼ばれるこの建物は、かつてバルセロナからパリに来たばかりの19歳のピカソ、ジョルジュ・ブラック、モディリアーニはじめ、20世紀初頭に若く情熱はあ…

モンマルトル 葡萄畑とラパン・アジル

パリに葡萄畑(Vignoble)?と最初は思ったのだけど、そもそも現在は観光地であり住宅街であるモンマルトルはその昔には丘全体を葡萄畑に覆われていたので、ここに葡萄畑があることは本来自然な話です。 今ではこのわずかな場所に残るのみとなったパリ唯一、モ…

モンマルトル 路地とユトリロ

モンマルトルの路地。 温かみのある家並みがとても落ち着いた風情を漂わせ、シャンゼリゼやエッフェル塔といった華やかなパリとは一線を画したもうひとつのパリがここにあります。静かな路地とその合間から顔を出すサクレクール。この街のこの空気を描き続け…

モンマルトル テルトル広場周辺

テルトル広場(Place du Tertre)は旧モンマルトル村の中心で、以前は村役場もあった場所。今は小さな広場にカフェがひしめき、その周りは画家や似顔絵描きの店で囲われます。現在ここは昼夜を問わず大勢の人でにぎわうパリ観光の目玉の一つです。 150年ほど前…

モンマルトル小話 情緒ある階段

僕とパリの不思議なつながり。学生のころ本屋で見つけた1枚の絵葉書。モノトーンこの風景に惹かれて購入、長いこと部屋に飾っていました。当時どこのなんだかわからなかったけれど、とても素朴な素敵な景色が気に入っていた。その絵葉書にはタイトルとして…

モンマルトル その丘へ

僕は大体、パリの北駅に到着してそのままメトロに乗り換えモンマルトルを目指します。2号線のANVERSの駅を後に、細い坂道を丘へと登っていきます。このメトロを出て坂を登り始めたあたりから、モンマルトルに来たということを実感するのです。やがて建物と建…

モンマルトル 目次

モンマルトル(Montmartre) パリ北側、こんもりした小高い丘がある。パリで一番高い場所、それはこのモンマルトル(の丘)だとか。 モンマルトルの頂には白亜の寺院サクレクールが建っている。エッフェル塔とちがってどこからでもというわけにはいかないけど…

サンマルタン運河

1825年に完成したサンマルタン運河(Canal Saint-Martin)。ラ・ヴィレット貯水池からセーヌまで全長約4.5kmの運河にはいくつもの橋がかけられ、両脇は木々に囲まれています。 水の流れも人の流れも静かなここは、パリにあってパリでないような別の街のような…

エッフェル塔小話 夜の帳

初めてパリに来た時は真夏でした。 あの時、エッフェル塔の夜のライトアップをどうしても見たいと思って、僕はシャイヨー宮に行ったのです。 当時まだパリの夜が遅い(暗くなるのが遅い)ことを知らずにまだまだ明るい6時頃からシャイヨー宮の石柵のヘリに座っ…

エッフェル塔 風景

エッフェル塔の景色を 青空と雲とエッフェル塔 イエナ橋から見上げる エッフェル塔の向こうに緑が綺麗なシャン・ド・マルス(Champ de Mars)公園。その果てには旧陸軍士官学校、エコール・ミリテール(École Militaire)正面修復中。 このラインもなかなか綺麗…

エッフェル塔と技術者エッフェル

ギュスターブ・エッフェル(Alexandre Gustave Eiffel 1832-1923)。 大学では化学を専攻していたというエッフェル。ヨーロッパの鉄道建設が盛んになった頃に彼は鉄と出会い、鉄橋などの設計、建設を手掛けるようになります。そして橋梁技術者としてキャリアを…

エッフェル塔 シャイヨー宮より

シャイヨー宮(Palais de Chaillot)は1937年万国博覧会に合わせて作られた建物。エッフェル塔とはセーヌを挟んだ対岸にあり、弓のような形が特徴的です。 ここからのエッフェル塔の眺めは素晴らしく、映画やCMでもたびたび登場します。なので世界中からも大勢…

エッフェル塔

1889年、フランス革命100周年に開催されたパリ万博に建てられたエッフェル塔。当時この「鉄の塔」はパリの美観を損ねるとして文化人、芸術家を中心にした猛烈な反対運動が起こったといいます。 そんな逆境の中、 多くの著名人たちの反対を押し切ってこの塔を…

エッフェル塔 目次

エッフェル塔(Tour Eiffel) 1889年、フランス革命100周年に開催されたパリ万博に建てられたエッフェル塔。当時この「鉄の塔」はパリの美観を損ねるとして文化人、芸術家を中心に猛烈な反対運動が起こりました。パリ万博の後20年で取り壊すことを条件にエッフ…

パリ小話 200日記念

パリの記事を書き始めたのが、いまからちょうど200日前だということにふと気がついた。パリでフランス革命200周年を記念して作られたのはグランダルシュ(新凱旋門)。 パリの記事描き始め200日は何を記念としようか。。。 とはいえパリの街の魅力は尽きない…

パリ小話 パリの駅

フランス語で駅のことを「Gare」といいます。パリには主要な国鉄(SNCF)の駅が6つ。それぞれ行き先が違い、趣も異なる駅がパリの中心部を避けて、街を取り囲むように点在しています。 北駅 Gare du Nord:フランス北部、イギリス、ベルギー、オランダへ 東駅 …

シャンゼリゼ界隈 風景

シャンゼリゼの珠玉の風景をいくつか。 カルーゼルの凱旋門から、パリの歴史軸を一望。コンコルド広場のオベリスクからエトワールの凱旋門まで一直線にならんでいることがわかります。 シャンゼリゼ一望。凱旋門へ向かって登り坂。この登り坂が初めてシャン…

シャンゼリゼ界隈 凱旋門

「Arc de triomphe de l'Étoile」がこの凱旋門の正式名称です。 パリには4つの凱旋門があります。古い順にサンドニ門、サンマルタン門、カルーセルの凱旋門、そして一番新しく一番有名で、一番巨大な凱旋門がこのエトワールの凱旋門。 シャルルドゴール広場…

シャンゼリゼ小話 遠い遠い凱旋門

僕がまだ学生の頃にはじめてパリを訪ねたときに、「パリに来たらまず最初にシャンゼリゼを歩いて凱旋門へ行こう」と考えた。 パリ郊外のホテルから地下鉄をコンコルド広場で降り、地上に上がるとそこには360度これぞパリな風景が広がっていて、気分は大そう…

シャンゼリゼ界隈 シャンゼリゼ

シャンゼリゼ(Champs Elysees)は、コンコルド広場から凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場までの約3km、マロニエの緑の並木に導かれた道幅の広い大通り。「これぞパリ」な、パリを代表する風景。 シャンゼリゼは大きな車道があり、その脇をマロニエの並木…

シャンゼリゼ界隈 コンコルド広場

僕が初めて見たパリがここ、コンコルド広場だった。初めてパリ来て地下鉄から地上に出た最初の場所。 以来、なんどかパリに来ては、最初に地上に出る場所をここに選んできました。 ここはエジプトから来たオベリスクを中央に、ぐるっと一周するとパリ全体が…