cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

アルルの小話 〜アルルの女

f:id:fukarinka:20200414182043j:plainアルルの女」はゴッホがまだ黄色い家の前、アルルに来て最初に住まわせてもらったカフェの夫人、マリー・ジヌーを描いた作品。別名「ジヌー夫人の肖像」とも呼ばれる。

 

f:id:fukarinka:20190316021249j:plain

アルルの女 1888年 @オルセー美術館

とはいえ、ここに紹介するのはこの絵の話しではない。

 

一人旅していると、時々日本人と会う。団体だったり、グループだったり、一人旅だったり。僕は旅行中は基本的に日本人はお断りだった。なぜなら当時の日本人の多くにはまだバブルの余韻が漂っており、海外に来る日本人の多くは海外ブランド品買いに来たとかいう人が多く、各地で見かける日本人はマナーの悪い人が多かったからだ。あちこちでそういう日本人を見かけるたびに同じ日本人として恥ずかしい思いをしたものだった。

でも、決してそういう人ばかりではなく、時々だが同じような旅をしてる人、バブルに踊らされていない人と会う時は、ちょっとお茶飲みながら、ご飯食べながら話をしたりということはあった。

 

アルルで、ストイックな旅行をしている女性に会った。

当時僕より5、6歳年上でアルルは僕が一日先輩。それまでの情報交換をする中で色々話を聞いてみると、かれこれ1ヶ月ヨーロッパを旅行しているという。南フランスも、時間があれば僕も行きたかったプロバンスの街をほとんど回ってきたという。1ヶ月もあれば色々ゆっくり回れて羨ましい。

僕も当時会社に勤めながら休暇をとって旅行をしていたが、さすがに1ヶ月の休みはとrない。思い切ってどうしてそんなに長い休みが取れるのか聞いてみた。

すると2、3年会社を勤めて転職、を繰り返し、その転職の時に毎回1、2ヶ月の休みをとって旅行していることを教えてくれた。当時はそんな人生もあるんだな、羨ましいと思いながらも自分にはできない生き方だと、その時思ったのをよく覚えている。その人がその後どういう人生を歩んだかは全くわからない。

 

さて当時、そんな生き方できないと思っていた僕は、8年前18年勤めた会社を辞め、別の会社に移った。その時は小さな子供たちもいてさすがに1ヶ月ヨーロッパというわけにはいかなかったけど、会社を移る合間に冬の北海道へ旅行したり、ちょっとした長期休暇を謳歌した。

さらに3年前、また別の会社に移ることにした時にやはりちょっとした休みをとり、今度は夏の北海道やらキャンプやらに出かけた。

昨年、さらに会社を辞め、小学校高学年になった子供に一度ヨーロッパを見せようとベルギーとフランスに行ってきた。

 

今こんな状況にあって、アルルで会った、あの人のことを思い出した。当時は「自分にはできない」と思っていた生き方をある意味もっと大胆にやっている。

今しかできないことをやる。後で後悔しないように生きる。と思って行動してたらこうなってしまった。

人生途中辛いことがあっても最後に笑って死ねるように。アルルで会ったあの女性がアルルで教えてくれたことかもしれない。

 

 

 

cmn.hatenablog.com

cmn.hatenablog.com

cmn.hatenablog.com

cmn.hatenablog.com