cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

ガウディ小話 〜僕にとってのガウディ

「ガウディ」

一度耳にしたら忘れられない、不思議な響きのある名前。

 

ガウディと出会ったのは1本のTVCM。あれは高校生の時。

海をバックにサンドアートの塔が4本、山のようにも見えるし建物とも見える。それはやがて波に崩されて消えて無くなるというものだったのだけど、その形は僕の脳裏に焼き付いた。

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(今は本当に便利だ。簡単に当時の映像が手に入るのだから・・)

その造形は強烈で、CMを見るたび「あれはなんだろう?」という思いがぬぐいきれず、調べてみた。今のようにインターネットはなかったので、当時どうやって調べたのかは覚えてないけど、答えにたどり着くまでには相当時間がかかったのを覚えている。

その突拍子もない形から、何か想像上のものだろうと思っていたら、

「聖家族教会」「スペイン、バルセロナ」「建築家ガウディ」「未完」

というキーワードが出てきて、さらに「現実に存在するもの」とわかった。

 当時何かから聖家族教会=サグラダファミリアの写真を見たときに受けた衝撃は、あのCM以上のものだった。

「なんじゃこりゃあ!!これが一人の人間の頭から生まれたものなのか?」と。

その前から建築家に憧れて、当時それなりに色々なものを見ていたはずだったけど、それらを吹き飛ばすくらいガウディのサグラダファミリアインパクトはすごかった。

それから徐々にガウディに関して色々勉強して、知れば知るほどいつかこの目で見て、触れて確かめたいという思いを強くしたのでした。また知れば知るほど古代から現代までたくさんの優れた建築家がいるけれど、ガウディは僕にとって全く異次元の存在になっていったのでした。

 

 それから10年、僕はついにバルセロナへ出かけることにした。バルセロナに散らばるガウディの足跡をたどるために。そして何よりサグラダファミリアをこの目で見て触れて感じるために。

 

 

追伸

ガウディと出会って「建築家になること」をやめてから、約30年経った。

今振り返ってみて、このガウディとの出会いが建築家に憧れていた僕が、建築家を憧れのままにしようと思ったきっかけになった。建築は仕事でなく、趣味に。それが正解だったのかどうか、この話はまた別に機会に。