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旅行の記憶と何気ない日常を

ガウディの足跡1 レイアル広場の街灯

時期◼️1878-1879  ガウディ26-27歳

場所◼️旧市街 レイアル広場 Plaça Reial, 9, 08002 Barcelona

 

バルセロナ市からの依頼で設計された、建築家としてのガウディ初仕事。

レイアル広場内の二つの街灯を製作しました。

先端の飾りとガス灯の傘のデザインは鉄兜をモチーフとしてデザイン。そしてこの鋳型はガウディの生涯の友でありパートナーであるロレンソ・マタマラの仕事です。

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レイアル広場は旧市街にあって、バルやレストランに囲まれる賑やかな広場で、この街灯は今でも1879年当時の姿をそのまま残しています。

 

これと同時期、ガウディはパリ万博に出展する革手袋屋のショーケースを作っています。

このショーケースはエウセビオ・グエルとの出会いを作った作品となりました。この出会いによって、その後の建築家ガウディの運命が大きく動き出した。この後グエルはガウディのパトロンとなり、グエル別邸、グエル自邸、グエル公園と大きな仕事を次々とガウディに任せていくのでした。

 

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ガウディのレイアル広場の街灯とは関係ないけれど、この時の僕のレイアル広場での思い出がある。

建築家ガウディの初仕事を間近で一通り眺めた後に、今度は広場のベンチに座り一休みしながらガウディの街灯を眺めていると、道を教えてくれと若者がベンチの隣に座って地図を見せてきた。観光客ではないこの若者は実はひったくり。僕が地図に気を取られている隙にもう一人が荷物を奪い去るという手口。

当時、このレイアル広場周辺はとても治安の悪いところでだったので、僕も警戒していたのでこの時も自分のバッグをしっかり両手でロックしながら若者の地図を見てたため、バックを取られることなく未遂に終わり被害はなかった。若者は何か捨て台詞を残して去っていった。

そのすぐ後、今度は優しい目をした地元老紳士が現れて、ゼスチャーで「荷物から目を離しちゃいけないよ」と忠告してくれた。

バルセロナの公園には地元老人がだれかしらいつもいる。そう、他の国の公園に比べて多い。そして、みんなそれぞれ思い思いの過ごし方をしていて、中には旅行者を捕まえては話をしたがる人も多い。バルセロナ滞在中、僕はこういう気のいい老紳士と何度か遭遇している。

その後レイアル広場の治安はどうなっただろう?今でもおじいさん達が大勢集っているのだろうか?

 

***ガウディと僕

レイアル広場の街灯を作り始めた時、ガウディは26歳。

そうだ、バルセロナに行ったのがちょうど僕が26歳の時だ。僕は当時社会人3年目、中々前向きな仕事をさせてもらえず、会社組織に幻滅して腐りかけていたな。

 

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