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旅行の記憶と何気ない日常を

ドイツ〜 ホーエンシュバンガウ5 小さな村

山々と平原と湖のぶつかる場所、ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュバンガウ城の二つの城に挟まれた場所にホーエンシュバンガウの村があります。ホーエンシュバンガウはとても小さく、村の端から端まで1kmもない。その小さな村にたくさんの人がノイシュバンシュタイン城を見るために集まってきます。

 

アルプ湖通り(Alpsee strasse)

フュッセンからのバスは観光案内所の前に着きます。

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ここから数百メートルほど伸びるアルプ湖通りが観光の拠点。というか観光客にとってのホーエンシュバンガウの村は、ここがほぼ全てと言っても良いかもしれません。

このアルプ湖通り周辺にはホテルやお土産物屋、民家の建物が並び、そのどれもが南ドイツらしい可愛らしい建物で小さな村はとても華やいでいます。

 

写真の左右に伸びる小さな道が、アルプ湖通りで、左上の方へ登っていくとノイシュバンシュタイン城、右の方へ歩いていくと。。。f:id:fukarinka:20200105111509j:plain

 

すぐ奥にアルプ湖が見えます。

手前右側にはたくさんの観光バスが。。。

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アルプ湖(Alpsee)

村のはずれにあるアルプ湖。

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水の透明度がとても高く、森の緑に囲まれたとても綺麗な湖です。この日は風も無く、湖面が鏡のようでした。

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シュバンガウ(白鳥の里)の白鳥の親子にも出会えます。

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初めてホーエンシュバンガウに来た時、どうしてもアルプ湖越しにノイシュバンシュタインが見たくて、一人で手漕ぎボートを借り、アルプ湖に出ることにしました。

一人でボートに乗りに行ったら、ボート乗り場のおじさんが不思議そうな顔してました。「一人で乗るの?」と。ここのボートは木製の、渋いデザインの味わい深いボートでこの湖とよく似合うのです。

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一人で乗り込み、沖へ出ると程よい日差しと静かな水面、周りは森の木々と山々。ボートにひっくり返って空を眺めると空だけが広がる。そして遠くにノイシュバンシュタイン城

肝心のノイシュバンシュタイン城の写真はというと、このときは古いカメラだったので、ピントも甘く、ズームもなく、ノイシュバンシュタイン城も遠くにぽつんと写っているだけ。

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ホテル・ミュラー(Hotel Muller)

下の黄色い壁の建物は、初めてホーエンシュバンガウに来た時に泊まったホテルミュラー。世の中のノイシュバンシュタイン城の写真にはかなりの確率で写っているホテルです。

初めてドイツを訪れて間もなくホーエンシュバンガウに着いて、ドイツ語もわからないまま、一見敷居の高そうなこのホテルに、へとへとになりながら入った僕に、とても優しく気持ちよく対応してくれたスタッフ。僕にとって思い出深いホテル(この時の話は後ほど)。

 ここからノイシュバンシュタイン行きの馬車が出る。

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ホーエンシュバンガウを訪れる人々のほとんどが日帰りの旅行者なので、昼間はこの小さな村の小さな通りは人と車でごった返すのですが、夕方になると一気にひとけがなくなり、とても寂しい夜になります。このコントラストは宿泊しないと味わえません。そして、夜には観光客の少なさとは関係なくノイシュバンシュタイン城がライトアップされ、その姿は、季節天候によってたくさんの表情に変わります。

 

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ホーエンシュバンガウを訪れる人のほとんどは日帰りであっという間に過ぎ去ってしまいます。でも、いつかまた僕は次にまたいく時も何日か泊まって、平原を散歩して、山に登って、城に詣でて、湖でボートに乗ってゆっくり過ごたい。

 

 

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