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ロマンティック街道〜 ヴィース教会

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ホーエンシュバンガウから出発したバスは緑の原野を抜けて、小さな村外れに止まります。フュッセンの近郊、ここには世界遺産ヴィース教会(Wieskirche)があるのです。

 

ヴィース教会は18世紀中頃にツィンマーマン兄弟により建てられたバロック様式の教会です。

農家の夫人が修道士からもらったというキリストの木像が涙を流したという噂が広まり、農家にたくさんの巡礼者が訪れるようになった。この奇跡のキリスト像を祀り、多くの巡礼者を受け入れる礼拝堂を、と建てられたのがこのヴィース教会(巡礼教会)。

牧場に建てられた外見はとてもおとなしいのですが、内側は驚くほど豪華絢爛。教会というよりどこかの宮殿の一室かと思ってしまうくらいの「これぞバロック」という装飾です(時代的には後期バロックロココかもしれません)。小さな空間には白い壁にバロック特有の楕円曲線で構成された内部には随所に金の装飾が施され、天井には青い空に白い雲、天使が舞う「天から降った宝石」と呼ばれるフレスコ画が描かれています。

 

僕が中に入った時はちょうどミサが行われているところでした。

ミサで奏でられていたパイプオルガンの音色は、絢爛なバロックの空間に相応しく荘厳に響きわたっていました。

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バロック様式」というのは、16世期末にルネサンスマニエリスムを経てイタリアで生まれた潮流で、ルネサンス期の古代ギリシア・ローマ美術を模した整然とした美の追求から、装飾的、情動的な表現へと発展したもの。当時のカトリック教会が取り入れ、これを広くヨーロッパに広めることになるのでした。

バロック=歪んだ真珠。楕円・曲線の構成と絢爛な装飾は教会建築によって壮麗な礼拝の場を作り、絵画や彫刻では聖書の場面を情緒的に描かれるようになり、その影響は宮殿や街づくりへも広がっていったのでした。

 

ヴィース教会のホームページ↓

wieskirche.de

 

 

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