cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

ロマンティック街道〜 ローテンブルク2

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僕は人混みが嫌いだ。

でも、きれいな場所には人が集まる。世界遺産の街ともなれば世界中から人が押し寄せてくる。僕自身もその一人な訳だし、それはどうしようもない。

そんなときどうするか。

朝一番に街に出かけます。

 

そんな訳で、

古い建物のホテルの鎧戸をこじ開けて、朝一番のローテンブルクの街に出ました。

前日のにぎわいが嘘のようです。どこもそうなのですが朝の街というのはとても気持ちがよい。街が動き出す直前の静けさ、ひんやりした空気、徐々に差し込む太陽の光、とても気持ちが良いのです。そんな訳で普段朝は弱いのですが、旅行先では信じられないくらい早起きになります。

マイスタートゥルンクで大賑わいだったマルクト広場も嘘のように人が少ない。

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朝の街を歩きながら、看板探索。

ローテンブルクでは店の看板もとてもロマンティック(またはユニーク)。

とおりホテルの看板。看板をつり下げている棒(?)の上を人形が歩いている。

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花屋のもの。ちょっとグロテスクな花だけど。

この看板が花屋だとわかるにはしばらく時間がかかった。

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ちなみにマルクト広場のすぐそばにマクドナルドがあったのだけど、その看板もこの調子なので、あまり目立たない。

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ここもホテルです。建物探索と合わせて看板探索もとても楽しい。

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市庁舎の塔に登って、ローテンブルクを眺めてみました。

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街並みは市庁舎のあるマルクト広場を中心に三角レンガ色屋根の家々が並び、所々に時計塔や教会がある。街全体が博物館のようでどこを歩いても楽しかった。

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城壁のすぐ向こうはタウバー川の谷と森が続いていきます。

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僕が泊まったホテルも木組のファサードがきれいな古い建物でした。 

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中世の宝珠と言われるローテンブルクですが、華やかな街の裏に暗い影も。

「暗黒の中世」と言われるほど、いわゆる中世という時代は人々の自由が奪われた時代でもありました。キリスト教会が人々の思考と行動を支配していた時代、それが中世。当時の人々の骨格を古代ローマ人のそれと比べると、中世の人の骨は細く脆く栄養状態が悪かったことがわかるそうです。

ローテンブルクには中世刑事博物館というものがあり、処刑を見せ物にしていた当時の拷問具や刑具が展示されている。試しに入ってみたのだけど、ローテンブルクという街が何なのか、この時はわからなくなりました。これだけ美しい街も残酷な歴史の上にあるのですね。平和な時代に見るとすてきなこの街の姿も、争いの絶えなかった時代に見たらどんな印象を持っただろう?と。

でも、そんな時代でもこういった街を作る気概が人々にはあって、街を救うために身を犠牲にしたマイスタートゥルンクのヌッシュ市長のような人もいて、そんな人々のエネルギーがやがてルネサンスを花開かせるんだ、とも思った次第。

 

www.rothenburg-tourismus.de

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