rindelward - Mannlichen
ラウターブルンネンから登山鉄道BOBに乗ってグリンデルワルトへ。その後ロープウェイで展望スポットのあるメンリッヒェンへ行くのがこの日の予定です。
まずは日本でも馴染みの深いグリンデルワルト。
1910年に日本人が初めてユングフラウ登頂に挑んだとき、その基地としたのがここグリンデルワルトだったそうです。以来、日本人登山者とグリンデルワルトのガイドとの交流が深まっていき、現在では長野県安曇村と姉妹村となっていたり、日本語のインフォメーションセンターがあったり、日本との関係が深いといいます。
僕はグリンデルワルトでしばらく過ごした後に、ロープウェイで展望台”メンリッヒェン”へ登り、ベルナーオーべーラント3山の壮大な景色を眺めながらハイキング。これがこの日の予定、となるはずでした。
これはグリンデルワルトの象徴、ヴェッターホルン(Wetterhorn 3701m)。
僕にとってはベルナーオーバーラント3山よりむしろこの山の方が記憶にありました。絶壁ととんがり帽子がとても特徴的。稜線に積もる雪が朝日を浴びて輝いて、とてもきれいでした。
こちらはアイガー(Eiger 3970m)。
”アイガー北壁”は、マッターホルン、グランジョラスと並んでアルプスの三大北壁に数えられます。グリンデルワルトに面した高さ1800mの岩の壁はとても荒々しく雄大です。
その存在を知らずにグリンデルワルトに来ても、この山が特別なものだとはっきり判る様な存在感があります。
さて、僕はグリンデルワルトに到着してまず、インフォメーションセンターに行った。
そこで忠告されたのが、「このあと天気が崩れるから、その前に一刻も早くメンリッヒェンへあがった方がよい」だった。僕は「こんなに天気がいいのに」と半信半疑のままスーパーで昼ご飯のパンとチーズをのんびり買い込んでからメンリッヒェンの展望台へ向かうべく、背後のヴェッターホルンを度々振り返りながらロープウェイ乗り場へ向かったのでした。
ゴンドラに乗り、徐々に高度を上げてアイガー北壁の向こう側へと移動していくと、アイガーの向こう側に、メンヒ(Monch 4107m)、さらに向こう側にユングフラウ(Jungfrau 4158m)が見え、3峰を直近に素晴らしい眺めでした。
朝夜行列車から遠く彼方に見えた白い3つのピークがこの山々だったのだ、と思うとこれもなかなか感動的です。
絵葉書の中央がメンリッヒェン。アイガー、メンヒ、ユングフラウを正面に、右手にラウターブルンネン、左手にグリンデルワルトを望める絶好のポイント(のはずでした)。
インフォメーションセンターでの情報はやはり正しかった。
ゴンドラの中でははっきり見えていたベルナーオーバーラントの三つの峰もメンリッヒェンにつく頃には雲に覆われ、完全に隠れてしまいました。メンリッヒェン自体も雲にかかり始めていたけれど「そのうち雲も晴れるかも」と淡い期待を抱きつつ見晴らしの良い山の上でグリンデルワルトで仕入れたパンとチーズで昼ごはんをとった。まだこの時はグリンデルワルトの方は晴れ間がありました。
下の写真はメンリッヒェンから見たラウターブルンネンのU字谷。上から見ると本当にUの字をしているのがよくわかります。その向こうの山々にも雲がかかっている。朝はあんなによく晴れていたのに・・・
雲は晴れるどころかどんどん厚くなりやがて雨が降り始めてしまった。
下の写真はついさっきまでグリンデルワルトからヴェッターホルンが見えていた、同じ景色。何重にも雲が重なり、何も見えなくなってしまいました。
朝の天気に惑わされ、なんと雨具をホテル置いてきてしまった僕は、このあと午後ずっとずぶ濡れハイキングをする事になるのでした。。。。