annlichen - Kl.Scheideg
メンリッヒェンからクライネシャイデックへは平坦なコースで真正面にはアイガー、メンヒ、ユングフラウ、左手にはグリンデルワルトの村とヴェッターホルンと壮大なパノラマを堪能しながらのハイキングになる。はずだった。
視界がほとんどなくなってしまったのでなかなか景色が写真に撮れない。
そのかわり、ひっそり咲いている高山植物や、放牧されている牛など、晴れていれば山の眺望にばかり目がいって見落としてしまいそうな所に目を向けることができました(と自分自身を慰めている)。
アルプとともに背の低い、小さな、いろいろな種類の花々があちらこちらに咲いていました。高山植物図鑑でもあれば、名前や系図などを調べながら歩くと言うのも楽しかったかもしれません(下の写真の植物名は帰ってから調べたものです)。
キルシウス スピノシッシムム(Cirsium spinosissimum)というキク科の
ゲンチアナ プルプレア(Gentiana purpurea リンドウ科)
ヘラクレウム スフォンディリウム(Heracleum sphondylium セリ科) ?
カンパニューラ ロムボィダリス(Campanula rhomboidalis キキョウ科)
色とりどりの、でも淡く落ち着いた色とりどりの高山植物たち。
たくさんの高山植物を見ながら、雨の中歩いて 90分、クライネシャイデックに到着しました。
ここクライネシャイデックは天気が良ければアイガー、メンヒ、ユングフラウがまさに目の前にそびえ立つ場所です。この日ここからは分厚い雨雲に覆われ、アイガー北壁の一部がかすんで見えた以外、ほとんどその雄姿は見られませんでした。
またここは、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅であるユングフラウヨッホへの入り口。世界各地からくる観光客はここを起点にこの登山電車(JB Jungfraujoch Bahn)に乗り換えて、ユングフラウヨッホへと向かうのです。
JBは1912年に開通した、100年以上の歴史のある登山電車。クライネシャイデックを出ると間もなくアイガーに掘られたトンネルに入り、メンヒを突き抜けユングフラウヨッホに達します。
こんな天気だったので僕はユングフラウヨッホへはいかなかったけど、見ている前で次々と本当にたくさんの人たちが登山電車とともに雲の中へ消えて行きました。
僕はしばらくクライネシャイデックの駅舎の影で雨をしのぎながら、雲が過ぎ去って山が現れるのをまったのだけど、いつまで経ってもこの時の分厚い雲は全く動く気配がない。
仕方なく雨が小降りになったのを見て、次の目的地へ向かうことにしました。
ユングフラウヨッホのHP