シャモニ・モンブラン(Chamoix Mont-Blanc)は、その街の名前にもあるように、ヨーロッパ最高峰モンブラン(Mont-Blanc 白山 4807m)の麓の街。マッターホルンにツェルマット、アイガーにグリンデルワルトといったように、モンブランにはシャモニ。自動車は禁止で街も空気もとてもきれいだけど、そのための規制が厳しいスイスのアルプスリゾートに比べ、シャモニの街には車も乗り入れOK、統率されたスイスのそれに比べて”アルプスのリゾート”という気負いがあまり無いように思えました。ただちょっとそんな緩さが心地よかったりもします。
*Mont-Blanc 4807m
そしてそこに横たわるのは、壮大なアルプスの大自然そのもの。空を見上げるとそこには尖った山々「シャモニ針峰群」そして「モンブラン山群」がそびえます。ヨーロッパ最高峰モンブランからシャモニに向かってローリングストーンズのトレードマークの舌の様にボソン氷河が流れ落ちているのが間近に見える。こんな抗い用のない雄大な自然に囲まれて、気負いはなくとも、ここは間違いなく世界中から人が集まる一大アルプス・リゾートなのです。
*フランス国鉄のシャモニ駅舎です
バルマ広場
街の中心には1786年にモンブラン初登頂に成功したJ.バルマとM.パカールの銅像が立ちます。”魔の山”と恐れられていたモンブランを制した二人が指差す先にはもちろんモンブランの山頂があります。
二人の像の周辺は店々が並び、、、
その一角には”カジノ”があります。この辺もスイスのアルプスリゾートと少し趣が違うところ。
その後ろの緑の山の更に上からまるでナイフの刃先ようなシャモニ針峰群が顔を覗かせています。
さすが世界を魅了するアルプスリゾート。日中通りは人でごった返します。
サンミッシェル教会
シャモニの駅を出てほぼ一直線に進むと、このサン・ミッシェル教会にたどり着きます。
この教会のステンドグラスはとてもユニーク。教会入り口両脇にあるステンドグラスは、キリストと共に登山を描くもの、スキーを描くものの2枚がある。ここがリゾートである前に「魔の山」へのアルプス登山基地であることが伺えます。モンブラン登頂目指して命を落とした人が大勢いることを思うと、ちょっとリゾート気分が削がれて、ピリッとした緊張感が走ります。
この時僕は、ほぼ街の中心"HOTEL du MIDI"に宿を取った。部屋の窓からはモンブラン山群がよく見える。朝や夕方、いろいろな表情のモンブランを眺めることができました。
僕は比較的にホテルの”部屋運”が悪いので、感激の部屋でした。
テラスからはエギーユ・デュ・ミディもはっきり見える。
ツェルマットから見るマッターホルン、グリンデルワルトから見るアイガー、ラウターブルンネンから見るユングフラウと比べると、シャモニから見るモンブランはその山の形がこんもりしていてインパクトが小さく感じます。
夕日に染まるモンブラン山群
ここはヨーロッパ最高峰モンブランの街。
その魅力はこのあと存分に発揮されることになるのです。