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旅行の記憶と何気ない日常を

ヴェネツィア 1 大運河

f:id:fukarinka:20210619225235j:plain大運河(カナル・グランデ/Canal Grande)は大小さまざまな船と優雅なゴンドラが行き交ういわば「メインストリート」。サンタ・ルチア駅からサンマルコ広場まで全長約4km、逆S字形にヴェネツィア本島をうねりゆく。

僕はヴェネツィアに着いて、まずサンタ・ルチア駅から水上バス(ヴァポレット)に乗って、サン・マルコ広場を目指しました。

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カナル・グランデの両脇には12世紀から18世紀に作られた、ビザンチン、ゴシック、ロマネスク、ルネッサンス様式の豪華な館が軒を連ねます。

ヴェネツィア建国当初は東ローマ帝国ビザンチン帝国)の支配下だったこともあり、もともと大運河両岸に連なる館はビザンチン様式でした。やがてヴェネツィアが地中海貿易を独占し、大運河が貿易港としても機能するようになると、オリエント貿易で得た大きな富がここ大運河に集まり、15世紀以降、大運河に面した建物は豪華、華麗さを競うようにルネッサンス、ゴシック、バロック様式に建て替えらました。それから500年、時間が止まったようにここの景色は変わっていないといいます。

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華やかな時代の名残。大運河は表情豊かに僕を迎えてくれました。

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ヴェネツィアの館は「ゴシック」「ルネッサンス」・・とは分類されるのだけど、実際はひと味違う。一つはビザンチン様式とイスラム様式の特徴が取り入れられていること。もう一つは水面に直接面した建物であることですでに、普通の建物とは違う。僕は大運河の建物の「水際」にとても惹かれました。玄関、桟橋、車庫ならぬ「艇庫」など水からのアプローチはヴェネツィアならではで、建物によりさまざまでした。

 

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大運河を水上バス(ヴァポレット)でサンタ・ルチア駅からサンマルコ広場へ向かうと、まるで建築博物館。それだけでもかなりヴェネツィアを堪能できます。今はこれら大運河に面した貴重な建物に人は住んでいないそうで、建物の保護、景観の保護のため人は生活していないらしい。でも夜になると人がいるかの如く明かりが灯ります。

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奥にサンタ・マリア・デラ・サルーテのクーポラが見えてきました。

カナルグランデが終わり、もうすぐサンマルコ広場です。

 

 

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ランデ(Canal Grand

 

e/大運河)ル・グランデ(Canal Grande/大運河)