ため息の橋 (Ponte dei Sospiri)
ちょっと寂しげ、バロック様式のきれいな橋はドゥカーレ宮殿の脇にひっそりとあります。この寂しげな物憂げな様子は、ドゥカーレ宮殿内の法廷から牢獄へ直接つながる橋と聞けば納得です。
ふと吸い込まれてしまう美しいバロックの橋は、1602年ドゥカーレ宮殿の裁判所と牢獄を結ぶために造られた。
この橋を境に建物の様子ががらっと変わります。橋の右側は牢獄。壁、床、明かりの取り方、すべてが陰鬱。橋の左にある、きらびやかなドゥカーレ宮殿とのコントラストは強烈です。
実際にドゥカーレ宮殿から牢獄へため息の橋を渡ります。陰鬱な廊下を進み、この石の窓から人で賑わう外を眺めると、なんだか囚人になった気分を味わえます。
囚人たちはここを渡るたびに、この橋のこの窓から外のにぎわいや外の空気を感じながら、こちら側の重苦しい現実を噛み締めて、ため息をついたんだろう。
そんなため息つくことのない人生を送ろう。
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