cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

オルヴィエト小話 雨と光と

この日は朝から雨が降ったりやんだりでした。それもかなりの大粒の雨がザーっと降ったかと思うと、スカッと日が差す。

傘を差すとまもなく雨が過ぎ、たたむとすぐに次の雨が落ちる、それを何度も繰り返すとても気まぐれ空でした。僕はこの日一日、雨と傘と格闘し悩まされたのだけど、「雨にぬれたイタリアの中世の街」はとても絵になる景色でした。

 

さーっと世界が暗くなったかと思うと大粒の雨が大量に落ちてきます。でも向こうのほうは少し明るい。

やがて間もなく雨は過ぎ、古い路地に日が差した。

雨に濡れた道の石畳や建物、草木は光を浴びてキラキラと輝きます。

雨があちらこちらから滴り落ち、そのたびに水がはじける。はねる水しぶきは光を纏って綺麗に散る。こんなきれいな街はそうそうお目にかかれない。天気が不順なこの日ならではの風景でした。

 

この日、そんなわけで虹を3回見ました。1回は朝、ローマの空に。2,3回目はここオルヴィエトで。1日にこんなに虹を見たのは生まれて初めて。これもこの日ならではの出来事でした。

古く趣ある街と豪華でエレガントなドゥオモに加えて、この天気のおかげの景色。なんでここに行こうと決めたのか忘れてしまったけど、オルヴィエトに来て本当によかった。

 

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