東京駅で電車を降りて外を歩いたのは五年ぶり?久しぶりに東京駅周辺を歩いてみました。
たまたま今日はこんな場所で食事をする機会をいただいて、食事と一緒に外の景色を堪能することができた、貴重な時間だったのです。
こんな角度から東京駅を眺めるのは初めてです。

東京駅舎の復元工事が完了してもう十二年。東京駅とともにこの界隈も随分変貌遂げました。駅周辺の再開発が大胆に進んで「日本の首都」東京の駅としてとても洗練された地域になったと思います。僕が好きなヨーロッパの駅舎とその周辺に負けない素晴らしい景色に生まれ変わりましたね。
今日は一日梅雨の大雨だったんですが、夕方にはすっかりやんで夕焼け空になりました。鏡のような向かいのビルに映った夕日を眺めます。今日は夏至、今年一番遅い日の入りだったようです。

夜の帷が降りて、今度はビルの上から満月が登ります。正確には明日が満月。明日の満月はストロベリームーンと言うらしい。

東京駅もすっかり夜の姿に衣替え。

右手には皇居のお堀、左の上には東京タワーが見えます。東京の夜景は新宿渋谷とも銀座とも違い、商業施設の派手な看板がないので夜景もとても落ち着いています。僕はこっちの夜景の方が好きですね。

外に出て、駅周辺を歩きます。

東京駅の景色は、世界的にみてもとても特徴的だと思います。歴史ある見事な赤煉瓦の駅舎と近代的な高層ビル。ここまでのコントラストを持った景色は他にはみられない(と思います)。

僕は昔の東京駅周辺が好きではなかった。僕がヨーロッパを頻繁に旅してた頃、ヨーロッパの風情ある駅の風景に比べて、なんか洗練とか風情とか、そういうものがない。赤煉瓦で言えば、オランダのアムステルダムの駅の姿と比較して、なんだか日本の首都東京の駅として「なんか恥ずかしい」、くらいに思っていました。
2012年に東京駅の昔の姿が復元されたものの、近年再開発で周辺にじゃんじゃん高層ビルが建っていくのを見て、せっかく駅舎が綺麗になっても、また「ごちゃごちゃな東京」になってしまう、、、と思っていました。
しかし今、この赤煉瓦駅舎と近代的な高層ビルが融合したこの景色は、世界でも唯一無二な景色になっていると思います。僕にとってなんかはずかしい姿だった首都東京の駅周辺は、今では世界に誇れる景色となったと、実感します。今日も外国人観光客がこの景色を写真に収めている姿を見て、なんか誇らしい気持ちになりましたね。

雨上がりの街はあちこちに水たまりを作り、水に映った逆さ赤煉瓦もとてもいい味出しています。


久しぶりの東京駅は、改めて世界に誇れる「首都東京」の空間でした。日本も随分変わった。人も街も、良い方向に変貌したんだなあと改めて実感した貴重な時間でした。