cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

あの日のスペイン広場 3

今日はローマの公衆電話で日本へ国際電話をかけてみた時のお話を。。。

21才の時に初めて従兄弟に連れられローマを訪れた後、今度は一人でローマに行きたくなりいてもたってもいられなくなった。ローマ再訪が実現したのが3年後の夏でした。初めて単身でヨーロッパ入りしたその時は、今のようにスマホもインターネットもない時代のことです。

 

昨日の夜にローマについて、朝から1日目の街歩き。夏のローマは日本の夏に負けないくらい暑い。なのでローマっ子は避暑で出かけ、ローマには観光客しか居なくなると言われるほどでした。とはいえ、日本のジメジメした湿気の多い暑さと違い、ローマの夏はカラッとしていて日陰に入ればそれなりに涼しく過ごすことができるんです。茹だるような暑さだったあの日、お昼頃にスペイン広場に到着して、階段を上がり、トリニタ・ディ・モンティ教会に詣でる。その後にスペイン階段の上、教会の前のオベリスクの横の移動パン屋でお昼ご飯用にハムサンドを買いました。そのまま左手のボルゲーゼ公園の方へ少し歩き、木陰に座ってさっき買ったハムサンドを食べる。日本で買うような綺麗な三角のサンドイッチとは違って、バゲットみたいなパンにガサっとハムとチーズとレタスを無造作に突っ込んだだけ。でもそれが美味しく感じたんですよね。

ランチを完食してほっと一息ついた後、ローマに着いたら日本の両親に無事を連絡しようと思っていたことを思い出しました。この時2週間ちょいの気ままなひとり旅だったので、とりあえず最初の街ローマに着いたら無事着いたことを連絡しようと考えていたのでした。そして周りを見回して公衆電話があるのを見つけました。

「おお、ちょうど良い」と、そこから日本へ電話をかけてみようと公衆電話に近づいてみる。さすが世界中から観光客が集まるローマです、公衆電話のここから国際電話がかけられるらしい。と、言うわけでローマのスペイン広場のトリニタ・ディ・モンティ教会の横から日本へ国際電話をかけてみようという運びとなりました。

公衆電話の前に立つと、国際電話の掛け方っぽい説明書きが図解してある。何となくそれを解読しながら、とにかくかけてみよう。昨日両替して手に入れたイタリア・リラから使えそうな小銭をじゃらじゃらとかき集め、でもこれで国際電話がどんだけ話ができるのかはわからない。夏場のサマータイムのおかげで時差が8時間ほどだったから、今かけると日本は朝の6時頃?ちょっと早いかもだけどかけてみよう。

あるだけの小銭を投入して、電話に書かれている絵に沿ってかけてみる。すると、海外の電話の独特な呼び出し音ではなく、日本の呼び出し音が聞こえてきて(と思う)とても違和感あったけど、つながった!母親がやっと電話に出てくれて、「おはよう!今スペイン階段の上からかけてるよ」その後何を話したかあまり覚えてないのだけど、「元気だから心配無用」くらいを伝えたところで、あっという間に切れちゃった記憶がある。

恐る恐るではあったけど、ローマの公衆電話から自力で国際電話かけたことは、大袈裟にいえば未知の世界で何か困難を一つ克服したような、何だか僕の中で小さな自信となったのでした。今思い返すと、ヨーロッパ一人旅を繰り返した二十代、誰にも頼ることができない環境で少しずつ、できないことを克服して過ごした旅行の日々は、その後の人生に大きくプラスに作用して、まさに今現在の僕の生き方、過ごし方に繋がったんだなと実感するんです。

今ではスマホがあって、SNSがあって知らない場所での小さな苦労はもうできないのかな、と思うとちょっと残念なような気もします。

 

ところで、この時は初めて一人で出かけた旅行だったので、しおらしく両親に電話などしましたが、その後は旅に夢中でほぼ連絡することはしませんでした。。。

 

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