cafe mare nostrum

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ローマ小話 スペイン広場とローマの休日

オードリー・ヘプバーン主演、初の映画出演で最高傑作である映画「ローマの休日」はスペイン広場周辺もたくさん登場します。

 

トレヴィの泉の美容院で髪をバッサリ切ったあと、アン王女(オードリー・ヘプバーン)はコンドッティ通りのショーウィンドウにショートカット姿の自分を楽しげに映した後、スペイン広場に入っていきます。


アン王女はベルニーニの噴水を見た後に、花売りのおじさんに花束を差し出されます。王女である彼女は進呈されたと勘違いして恭しく受け取った後、花屋のおじさんに握手を求めてしまう。呆れたおじさんはお金が必要と伝えるがアン王女にはお金がない。アン王女が花束を返すと、花屋の粋なおじさんはその花束から一輪抜いて差し出し「お代はいらないよ」とプレゼントする。その一輪を高貴に受け取ったその後は、隣の屋台でジェラート。「もらったお花」と「買ったジェラート」を手にスペイン階段に座り、アン王女は束の間の「普通の時間」を謳歌する。

 

このシーン、階段に座ってジェラートを頬張る姿はとても有名ですね。

このスペイン階段でのシーンは映画ではほんの数十秒程度のカットだったと思うのですが、撮影には相当な苦労があったと言うのも有名な話。最初のカットでアン王女の後ろに見えるトリニタ・ディ・モンティの時計が示す時間から、その直後のカットで写っている教会の時計はその数時間後を指している。名匠のウィリアム・ワイラー監督のこだわりだったのか、とにかく多くの時間を割いて撮られた名シーンだったと言います。

そしてスペイン広場を正面に見て左手に進むと「マルグッタ通り」と言う場所があります。「マルグッタ通り51(Via Margtta 51)」は相手役ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)が住んでいた、そして2ヶ月も家賃を滞納していたアパートの住所。

*ここはアパートのベルコニー

そして睡眠薬でうつろだったオードリー演じるアン王女が、「ここはエレベータですか?」と衝撃の一言を放った安アパート。

*十分いい部屋だと思うのだけど。。。

アン王女の「普通」を楽しむ計画は、パンテオン脇のカフェ、コロッセオ、真実の口、警察署、祈りの壁。。へと繰り広げられていきます。スペイン広場はその出発点として、重要な役割を果たしたのです。

 

ローマの休日はローマを舞台に繰り広げられた、壮大でストイックな恋物語であり、若き王女の見事な成長を描いた物語。下手をすると観光地ローマの宣伝か新人女優オードリー・ヘプバーンのプロモーション映画のようになってしまいそうな素材を巨匠ウィリアム・ワイラーが不朽の名作に昇華させました。誕生から70年たった今でも、何度見ても新鮮な感覚で見ることができる名作です。

そしてその背後を飾るスペイン広場はじめローマの風景は、これも70年ぽっち程度の時間では変わることがありません。

映画のクライマックス、舞台はハドリアヌス霊廟(現サンタンジェロ城)へ。

cafe mare nostrumもこの後、サンタンジェロ城へと向かいます。

 

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