
Piazza della Repubblica/ 共和国広場
夜ローマについて、時差ぼけと豪雨で一睡も出来なかったあの日。太陽が昇るはるか前に活動開始、真っ暗なローマの町に出ました。そして最初に出かけたのがこの年の宿のすぐそばにあった「共和国広場」でした。
半円形の広場を囲む柱廊が淡いライトに照らされとてもきれいでした。

共和国広場はディオクレティアヌス浴場の遺跡をそって作られた半円形の広場。元々ここにあったディオクレティアヌス浴場のエセドラ(半円形回廊)に沿って広場が形成されていたことから、以前ここはエセドラ広場と呼ばれていました。広場に面した場所に、ミケランジェロがディオクレティアヌス浴場の一部をリフォームして作られたサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会があります。
現在見られる美しい柱廊は1898年に作られたものです。
2度の世界大戦を経て、イタリアもファシストの国から共和国となり、1953年にローマ市議会の決定によりエセドラ広場は「共和国広場」に改名することになるのです。
古代ローマは紀元前753年に生まれ、現代のローマを首都とした国家となりました。領土を着実に拡大したローマは、最初は王政、次に共和政、そして帝政国家と変貌、やがてキリスト教国家となり、ローマ帝国は歴史から姿を消します。その後ローマの本国であったイタリア半島は都市国家が乱立する時代を経て、19世紀にナポレオンによって征服され、ナポレオン失脚後イタリア王国ができて、20世紀にはムッソリーニによってファシストの国となって日本とともに戦争に負け、約2500年の時を経て再びローマを首都としたイタリア共和国ができたのでした。
この共和国広場はイタリア共和国を指すので、かつての共和政ローマとは全然違うのですが、ここに来るとローマが多様で優秀な人材を多数抱えていた輝かしい頃の共和政時代を思い浮かべて、僕は懐かしさのようなものを感じてしまうのです。