2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
カエサルと現代、実はたくさんの接点があります。そのもっとも身近な接点といえば、暦といえるでしょう。 内戦が終わり、まずカエサルが導入したのが暦の改訂でした。 当時ローマ世界が使用していた暦は月の満ち欠けを基準にした「太 陰暦」で1年は12ヶ月で3…
カエサルは新しい国づくりに向けて、一気に事を進めていきます。 内戦が終わってから、一つ一つを対処していったのではなく、内戦を進めながら同時にあらゆる改革の準備を進めていたかのように、言葉通り「一気に」さまざまな事柄がほぼ同時に進んでいくので…
カエサルがタプソスで勝利して、ウティカ(現チュニジア)に入城したことで実質的に内戦が終了します。まだ未踏だったコルシカ島とサルディーニャ島を経由して首都ローマに帰還してから僅か10日後、カエサルのこれまでの戦功に対するド派手な「凱旋式」を執り…
ナイルの船旅を終えて、カエサルは内戦の仕上げにかかります。 というとまず元老院派の残党から、と思いがちですが、まず小アジアへ向かい、カエサルの腹心が制圧に手こずっていた、ポントス王ファルナケス2世を抑えに行きます。ポントスはローマ世界の西、…