cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

世界遺産

ヴェネツィア 大運河

大運河(カナル・グランデ/Canal Grande)は大小さまざまな船と優雅なゴンドラが行き交ういわば「メインストリート」。サンタ・ルチア駅からサンマルコ広場まで全長約4km、逆S字形にヴェネツィア本島をうねりゆく。 僕はヴェネツィアに着いて、まずサンタ・ル…

ヴェネツィア 目次

”海よ!ヴェネツィアは汝と結婚せり。永遠にヴェネツィアとともにあらんことを” こう唱えて市長が黄金の指輪を海に投げる。毎年夏のキリスト昇天祭のあとに行われる「センサの祭り(Festa della Sensa)」でのヴェネツィアの「結婚の儀」。 「水の都」「アドリ…

欧州列車の小話 ヴェネツィアへの道

ある年に僕は、フィレンツェからいわゆるイタリアの新幹線「ユーロスター・イタリア」に乗りヴェネツィアを目指しました。 花の都から水の都へ。ルネサンスの街からこの世にふたつとない海に浮かぶ街へ。 この列車、イタリアの有名な車デザイナー、ジウジア…

ヴェローナ小史

ヴェローナの起源は有効な史料がのこっておらず、先史時代からここに集落があったことはこの土地の出土品から推定されているそうです。不確かながら歴史を辿れるのは紀元前550年ころだとか。。 紀元前550年頃 謎?の民族ユーガネイの集落がこの地に発生 ユー…

ヴェローナ 街を一望する

円形闘技場の脇、わずかに残る三層部の横から小粋な小径、マッツィーニ通り(Via Mazzini)に入ります。闘技場のあるブラ広場とエルベ広場を結ぶ落ち着いた佇まいいい小径です。 街の景色は2000年前の円形闘技場の姿に負けないくらい、周囲の家並みがまた良い…

ヴェローナ 古代ローマ円形闘技場

円形闘技場 (Arena di Verona) ヴェローナがローマ都市として栄えた紀元1世紀前半に作られた、25000人収容の円形闘技場。完成時期ははっきりした記録がないようだけど、ローマのコロッセオより数十年はやく完成したと言われています。この頃からローマ帝…

ヴェローナ 目次

ヴェネツィアとミラノのちょうど中間に位置するこの街は、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台として、また夏に古代ローマの円形闘技場で行われる野外オペラで知られ、その佇まいから”真珠のよう”と称えられています。 僕はミラノへ行く列車の中…

ミラノ小史

簡単に、ミラノの歴史です。 *ローマ以前 紀元前7世紀 ガリア人集落が誕生 *共和政ローマ期 紀元前222年 ガリア人集落をローマ人が植民地化。ローマ都市「メディオラヌム(Mediolanum)」誕生。ローマ人はすでにこの時、ミラノ(メディオラヌム)をガリアへ…

ミラノとキリスト教

僕は無信仰、というか八百万の神様と生きていると思っているので、宗教に対しては常にフラットな立場でいます。それはこれからも変わらないでしょう。そんな中でも僕にとってのキリスト教は、ルネサンスはじめたくさんの時期と地域で才能ある芸術家たちを刺…

ミラノ小話 遠くて遠い最後の晩餐

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」を見るまでに、僕はミラノに3度、サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会には4度足を運びました。でも実際にこの絵としっかり対面できたのはたったの1度だけ。そのせいもあってか、僕はこの絵に対して、その世間一…

ミラノ小話  憩いのドゥオモ広場

ドゥオモ広場の写真を見てネオンギラギラの一角のあるこの広場がどうにも好きになれなかった。なんかヘンテコな形をしたゴシックの王道とは違う大聖堂もどうなのか?まだミラノを訪れる前、これが僕のドゥオモと広場に対する印象でした。 でも、実際にミラノ…

ミラノ ドゥオモ瞬景

時々刻々変化していくミラノのドゥオモの景色を 朝のドゥオモ 大聖堂が朝日をバックにするシルエットはとても神々しい。 ヴィットリオ・エマヌエレ2世の像、その先にミラノを守ってきた聖母マリアの黄金の像 ドゥオモの尖塔の上にはたくさんの聖人が立ち、ミ…

ミラノとレオナルド

ミラノとレオナルド・ダ・ビンチ Milano e Leonardo Da Vinc レオナルドとミラノの関わりは1471年、レオナルドが19歳のときから始まります。その年、ルドヴィコ・イル・モーロがフィレンツェ共和国を訪れ、フィレンツェでは歓迎の宴が催されました。それを取…

ミラノ 最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレグラツィエ教会)

最後の晩餐(L'Ultima Cena)はキリスト教の中でもとても重要な出来事として、古くからたくさんの「絵」がイコンや芸術作品として残されています。レオナルド以外にも、たくさんの著名な画家たちがこの「キリスト処刑前夜に弟子たちと供した夕食」の場面を描い…

ミラノ サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

Santa Maria delle Grazie ミラノ公に就任したガレアッツォ・スフォルツァがスフォルツァ家の菩提所としてドメニコ派の修道院と教会の建設を命じます。当時ミラノで活躍していた建築家ソラーリに設計を託し、ゴシック様式の教会として1466年に建設が始まり、…

ミラノ スフォルツェスコ城

ミラノの長い変化の歴史で何度も破壊と撤去の危機に遭いながら、奇跡的にその姿を現在に伝えることができた建物で、非宗教建築の中でもっとも貴重なものがこのスフォルツェスコ城です。「混沌のミラノ」その地勢ゆえに歴史に翻弄されたミラノにあって、激動…

ミラノのドゥオモ

Duomo di Milano / ミラノのドゥオモ 建設時期:1386〜1906 *「ドゥオモ」って? フランスで「ノートルダム寺院(Notre-dame)」という同じ名前の聖堂があちこちにあるように、イタリアでは「ドゥオモ(Duomo)」という聖堂を各地で見かけます。「ドゥオモ」と…

ミラノ 街歩き

「一体ミラノのような街を深く知ることができるのか?できるかもしれない。できないかもしれない。。。」 僕がミラノで買った現地ガイドの冒頭に書かれた言葉です。 ミラノは幾度も支配者が変わりそのたびに街は作り替えられてきました。そのためその生い立…

ミラノ風景1

ilano Gallery 1 アーケードを抜けるとそこにはイタリア最大で最も美しいと言われる大聖堂が。。。 たくさんの尖塔の上には聖人が立ち、ミラノの街を見守っています。 ゴシック様式なんだけど、ふたつとないこの特徴のあるファサードは一体、なぜ? 僕にとっ…

モン・サン・ミシェル 風景 〜石の聖堂

誕生から1300年、人々を魅了し続けるモン・サン・ミシェルの姿を。 海に浮かぶ修道院。その神秘的な姿を言い表すために、人々は必死に言葉を探すのです。 人々を飲みこんだ魔の海。満ちてくる潮は馬の疾駆に喩えられ恐れられました。 「驚異」と命名された建…

モン・サン・ミシェル 風景 〜花と鳥

モン・サン・ミシェルは自然の中にあり、修道院の建物も鳥や草花とともにあります。そんなモン・サン・ミシェルの姿を紹介します。 無骨な石が積まれた建物の壁、その建物のあちこちで鳩の姿を見かけます。 なんの穴かわからねど、ちょうどいいサイズに鳩が…

モン・サン・ミシェル 6  ラ・メール・プーラール

ラ・メール・プーラール(La Mère Poulard)はモン・サン・ミシェルに入ってすぐ王の門の手前にあるホテル・レストラン。名物のオムレツがとても有名です。 ラ・メール・プーラールの発祥は19世紀に遡ります。 15世紀からモン・サン・ミシェルは牢獄として使用…

モン・サン・ミシェル 小話 潮が満ちて

モン・サン・ミシェルを包む干潟は干満の差が15m以上とも言われ、時間によって周囲の景色がずいぶん変わります。本土と繋がる道などなかったその昔は干潟を渡って修道院に向かう巡礼者が何人もが満ち潮に飲み込まれて命を落としたと言われ、ここは「魔の海」…

モン・サン・ミシェル 5 歴史

ノルマンディの街アブランシュ(Avranches)の司教オヴェールの夢に大天使ミカエルが現れこういった。 ”かの岩山に我が名を讃える聖堂を建立せよ” オヴェールはそれが信じられず、夢に従わずにいると、大天使ミカエルは3度オヴェールの夢に現れ指先から放たれ…

モン・サン・ミシェル 4 ラ・メルヴェイユ 

1204年のフランスとイギリスとの間で起こった百年戦争でモン・サン・ミシェルは火を放たれ、修道院北側の建物は焼け崩れてしまいました。その後資金難や修道院内の内紛などで遅れた再建工事が1211年に始まります。それから約17年という驚異的なスピードで完…

モン・サン・ミシェル 3 大修道院教会

ノルマンディの街アブランシュ(Avranches)の大司教オヴェールの夢に、大天使ミカエルが現れこう言いました。 ”かの岩山に我が名を讃える聖堂を建立せよ” 最初オヴェールは信じられずに夢に従わずにいると、大天使ミカエルは3度オヴェールの夢に現れました。…

モン・サン・ミシェル 2 街並み

モン・サン・ミシェルには街があります。8世紀にここに最初の礼拝堂が建てられ、10世紀に修道院が誕生したときから、この小さな街はモン・サン・ミシェルとともにあるのです。島をなぞるように修道院へ続く細い道に沿って形作られた街で、巡礼者も旅行者も旅…

モン・サン・ミシェル1 到着

パリからレンヌまでTGVで行き、そこからバスでモン・サン・ミシェル(Le Mont Saint-Michel)まで、パリから片道3時間以上の旅になります。たくさんの観光地があるフランスの中でも特別な景観で迎えてくれるここは、こんな行きずらい場所にもかかわらず大勢の…

モン・サン・ミシェル 目次

モン・サン・ミシェル(Le Mont Saint Michel)の姿を初めて見た人は、その昔から、その感動を精一杯の言葉を探して表現しようと試みてきました。 「夢の宮殿の如く驚異的で、信じがたいほど美しい」 「奇観」 「海に浮かび、空を貫くようなそのシルエットは、…

ヴェルサイユ小話

初めて期待を込めてヴェルサイユに行った時、煌びやか過ぎる室内と、広大過ぎる庭園があまりに自分とかけ離れ、まるで共感できませんでした。一つひとつを切り取って丁寧に見ていくと、その時代の優れた装飾や調度品なのはわかるのだけど、ここにはこれでも…