cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

パンテオン5 変わらない風景

パンテオンは二千年もの間、ローマのこの場所に立ち続けています。長い長い時間を経てもなお、この場所に変わらずにあり続けることは、奇跡のような話であり、それはローマ人のエンジニアたちの叡智によって完成されたこと、ローマがキリスト教国家となってパンテオンが教会として使われるようになったこと、他にもたくさんの理由が重なり合って起きた奇跡です。姿を変えずにこの場所に存在している、という奇跡。それがパンテオンです。

 

だから、僕が初めて訪れた1991年も


2度目に訪れた1994年も、

 

3度目に訪れた1998年も、その佇まいは何も変わらない。びっくりするほど変わらない。

しかも、最初の2枚は笑ってしまうほど、同じアングルから同じ写真を僕は撮っている。パンテオンが変わらないということと同じように、「この場所が最高!」という位置も変わらないということ。

そんなわけで僕は、三度同じ写真を撮るまいと、撮ったのがこの写真。この年はパンテオンの全体がわかる写真を残していない。

最後にパンテオンを見てからもう、四半世紀以上の時間が過ぎてしまった。でも人間の僕にとっての四半世紀という随分な時間は、ローマの街にとっては瞬きする程度の時間だから、今もパンテオンは何も変わってないんだろう。

また必ずローマに行きたいと思っている。ローマに行ったら必ずパンテオンを見にいく。そうすると、また変わらない風景がそこで待っていてくれるはず。

 

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