スペイン広場にて、あの日とても暑い夏の日でした。
まだ午前中だというのに持ち歩いていた水はあっという間に空っぽになり、たどり着いたスペイン広場の入り口にあるベルニーニの「船の噴水」で水を飲みます。ローマにはあちこちに泉や噴水があんですが、真夏でもどこの泉でも、泉の水はとても冷たくておいしい。
水を飲みながらスペイン階段の方にチラッと目をやると、なんだか様子がおかしい。いつもならだいたい満遍なく階段に人が散らばっているのに、今日の様子は今までの景色とは違い、階段の右の方に人が固まって人々が肩を寄せ合い過ごしているのが見える。階段の右側だけ妙に人口密度が高い。何だろう。。。
でもすぐ答えが出ました。
団体旅行の集合写真ではありません。見ず知らずの人たちが、夏のローマの灼熱の日ざしをよけるために建物が作った日陰を目指した結果、まるで一致団結したかのように、一塊になってしまったのです。
この後、時間とともに日陰の面積は減っていき、階段で休むことができる人の数も減っていきましたとさ。。。。夏のローマならではの一コマでした。