cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

コンドッティ通り

ポポロ広場からコルソ通りをフォロ・ロマーノに向かって南下すると、コンドッティ通り(Via dei Condotti)にぶつかります。そこを左に曲がってまっすぐ行くとスペイン広場に行き当たります。

このコンドッティ通りは元々古代ローマの時代に「庭園の丘」と呼ばれたピンチョの丘からテヴェレ川まで行くための道として作られたといい、その側に引かれていたアグリッパ浴場への水道の名前が「コンドッティ」の名前の由来と言われています。

 

そんな「コンドッティ通り」ですが、この名前を聞くだけで心躍る人も多いのではないかと思います。ここはイタリアファッションの中心であり、イタリアの名品、老舗ブティックや世界のブランドが軒を連ねる、ローマで、いやヨーロッパで最も高級なショッピング街なのです。その錚々たる名前は、高級ブランドにはたいして縁もない僕でも知ってるお歴々ばかり。。。。

グッチ、エルメスアルマーニプラダディオール、フェラガモ、ブルガリ、ヴィトン、カルティエモンブランティファニーパテック・フィリップ、ロレックス、オメガ。。。。。でも他の都市の高級ブランド街とはまた一味様子が違います。ここはローマの古い建物の中にひっそりと、店舗を隠すかのように軒を連ねています。派手ではなく、それがまたブランドの重厚さを演出している。ローマという歴史ある古い箱にそれぞれのブランドが収まっている。そのせいか、いつ訪れても不思議なくらい静かで、浮ついたところの無い落ち着きがあった。これが「名品」と呼ばれるブランド街の本来あるべき姿なのかも、と思って当時は眺めていました。

いわゆる高級ブランドは、今に至るまでの長い長い物語があり、それを背負うデザイナーが創造し、腕の立つ職人たちが魂込めて作った製品が並ぶ場所。その製品は、それをまとうにふさわしい人が身につける、あるいはそうなりたいと真剣に生きている人が身につけるべきものだ、と僕は考えていた。

 

この道の先には特徴的な二つの鐘楼を持つトリニタ・デイ・モンティ教会の姿が見えます。ここを抜けた先にはスペイン広場があります。

 

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