cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

ヴェネツィア21 夜明け

f:id:fukarinka:20210725152432j:plainヴェネツィアの夜が開けます。

 サンマルコ寺院の向こう側がだんだん明るくなってきました。

どの教会も東西南北決まって正門は西向きに作られるので、ファサードから眺めると朝は後光が刺すように背後から朝日を浴びるし、夕方は正面から夕日を浴びて聖堂は赤く染まります。サンマルコ寺院も例外ではありません。

ほとんど人も鳩もいない、僕の靴音だけが聞こえてくるサンマルコ広場はとても気持ち良いです。

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朝のサンマルコ広場を独り占め、と思いきや、掃除のおじさんたちが広場を片付けていました。

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 サンマルコ小広場の街灯が静かに床の幾何学模様を照らします。ヴェネツィアの二つの円柱のその先にはサン・ジョルジオ・マッジョーレが朝日を浴びようとしています。

ドゥカーレ宮殿はとても厳か。

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 ゴンドラの向こうにサン・ジョルジオ・マッジョーレが静かに佇んでいます。

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桟橋に静かに波打つ海の音はとてもリズミカルで心地よいのです。 

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 だいぶ明るくなって空がいい色に染まり出しました。

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 もうまもなくヴェネツィアに朝日が届きます。

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朝日が登ると海は輝き、ヴェネツィアの海は「海の都」の名のとおり大小無数の船が縦横無尽に走るのです。ヴェネツィアの1日が始まりました。

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そしてサンマルコ広場の1日も始まります。

この人たちは観光客が押し寄せる前に、出勤してきたヴェネツィアの人々。

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 観光客がいない朝は、空気もひんやりして、とても気持ち良い。

この朝のサンマルコ広場での夜が明けていく様子はまた格別でした。徐々に明るくなり、太陽の光が建物や海の色を少しずつ染めていく。それをほぼ独り占めという状態。

 

そして昨日の夜、潮が満ちて広場に大きな水たまりを作り、サンマルコ寺院や広場が水面に幻想的に映るような状態が、朝どんな風になっているのかも興味津々でした。が、朝になったら何もなかったように、潮は引き、人々の生活が普通に始まっている。これがヴェネツィアの日常。僕がここで起こるひとつひとつの事にいちいち感動しているけれど、ここに住んでいる人々にとっては何のことはない、いつもの出来事なんだ。

 

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