友人が孫に描いた手紙をオードリーが詩に書き換えて「ときの試練で磨かれる美」という名前をつけたもの。彼女が生涯愛読した詩として知られています。娘たちにいつか、この詩を理解できる年頃になったら読んでほしい。自分勝手な都合で争いをやめない人に読ませたい。
ときの試練で磨かれる美
魅力的な唇になるために、やさしい言葉を話しなさい。
愛らしい目を持つために、人のよいところを探しなさい。
おなかをすかせた人に食べ物を分けてあげれば、身体はほっそりするよ。
1日1回子どもが指で梳いてくれれば、髪はつややかになる。
決してひとりで歩いてはいないことを知っていれば、弾んだ足取りで歩けるはず。
おまえの未来のために伝統を残しておこう。
愛情をこめた人のやさしい慈しみは、けっして失われることがない。
物は壊れたらおしまいだけど、人は転んでも立ち上がり、
失敗してもやり直し、生まれ変わり、
前を向いて何回でも何回でも何回でもあらたに始めることができる。
どんな人も拒絶してはいけないよ。
助けがほしいとき、必ず誰かが手を差し伸べてくれることを覚えておきなさい。
大きくなればきっと自分にもふたつの手があることを発見するだろう。
——ひとつの手は自分を支えるため。もうひとつの手は誰かを助けるため——
おまえの「すばらしき日々」はこれから始まる。
どうかたくさんのすばらしき日々を味わえますように。