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旅行の記憶と何気ない日常を

ヨーロッパ旅行の今昔 3 〜お金編

2002年にEU圏内の通貨はほぼ全てユーロで統一された。

それ以前はヨーロッパの国々でそれぞれ独自の通貨がありました。

イギリスはポンド、ドイツのマルク、フランスフラン、スイスフラン、ベルギーフラン、オランダのギルダーギリシアドラクマ、スペインのペセタ、イタリアのリラ。。。。

イギリスのポンドとスイスフランは今でも残っているけれど、2002年を境にEU圏のほとんどの通貨が姿を消してしまった。

 

どこの国のお金もそれぞれ特徴があって面白かった。EUではないけど、僕のテリトリーである地中海に面したトルコのトルコリラ、エジプトのエジプトポンドといった通貨も面白かったので合わせて紹介します。

 

*まず

左から、イギリスのポンド。どのコインにもエリザベス女王の横顔、スペインのペセタはバルセロナオリンピックのデザイン(海外のコインの中で穴のあいたものはとても珍しい)、ドイツのマルクは何だかちょっと威圧的。

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*ちょっと変わった素敵なデザイン。

中と外が金銀別れてるデザインのコイン。僕はこのタイプがお気入りでした。

イタリアの500リラとフランスの10フラン

上の4つの写真はイタリア500リラ、よく見るとちょっと違います。

左側はイタリア共和国発行のもの、右側はバチカン市国発行のものです。

バチカン市国のコインはローマ法王の肖像が刻まれています。

その下にあるのがフランスの10フラン。

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*身近な英雄を刻むトルコのお金。

トルコリラには近代トルコ建国の父と呼ばれるアタテュルクの肖像が。コインから紙幣から全てにアタテュルクの肖像が描かれていた。

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*過去の偉人たちを刻むギリシア

錚々たるギリシアの天才たちの肖像が刻まれていたギリシアドラクマ

左上から民主制を成立させた政治家ペリクレスアレクサンダー大王、哲学者アリストテレスアレクサンダー大王の家庭教師でもある)

下段左、叙事詩イリアス」「オデュッセイア」を残したホメロス、「原子論」を唱え現代物理学に影響与えたデモクリトス。これらは現代のコイン。古代ギリシアが輩出した誰もが知ってる偉人の多さに改めて驚くと同時に、現代ギリシアとのギャップに対する郷愁を感じてしまいます。

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*そしてエジプトポンド

ギザのピラミッドが刻まれ、反対面のカリグラフィのデザイン性の高さと合わせて僕のお気に入りのコインです。

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その国、その街に行くのも楽しかったけど、その国の通過を手にして、見るのも使うのも旅の楽しみの一つでした。

ヨーロッパでは頻繁に、手軽に国境を越えます。ユーロに統一される以前は国境を越えるとまず両替をしなければ水も飲めない。両替で毎回手数料の分は損はするのだけど、それも旅の楽しみであり醍醐味だと思っていました。両替した後その国の通過感覚、レートになれるのに最低でも2、3日かかるのだけど、それにだんだん慣れていく過程も楽しかったなあ。

今は多くがユーロに統一されてしまって、その楽しみがない。それはちょっと残念。

 

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