cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

12回目の7月6日

うちには二人の娘がいます。

長女は2006年7月1日生まれ

次女が2008年7月6日生まれ

妻が6月24日が誕生日、さらに父の日が6月第3日曜日と我が家の6月〜7月はイベントラッシュとなります。とくに誕生日が5日違いの娘たちは、できるだけ誕生祝いを一緒にまとめられないようにいろいろ策を張り巡らせます。気持ちはすごくわかる。

 

たまたまなのかふたりとも6年生を境に、「子供」から「半分大人」にスイッチが入ったようで、精神的な大きな成長が感じられるのです。「子供の成長=親から離れていく」ということなので、これは寂しくもあり嬉しくもある、なんだか複雑なものですね。

 

次女が生まれたのは今から12年前の7月6日。日付変わってすぐでした。

 

予定日が7月7日だったのでまだのんびり構えていたところに、7/5夜遅くに妻ににわかに訪れた陣痛。しばらくそれと気づかずに、陣痛だとわかった時はもう立って歩くことができない状態になってしまっていました。何もできずに慌てる僕と、母の異変にひたすら泣き叫ぶ長女、そんな中冷静に支度をしてゆっくりと這うように車に乗り込む妻。すごい。

病院に向かう車の中で長女は母を心配してずーっと泣いている。自分はというと泣く長女を平静を装って不自然に宥めながら、できるだけ早く、でも安全運転で病院へ向かったのでした。ようやく病院に到着すると、入り口で看護師さんたちが車椅子を準備して待ってくれていた。すぐに妻だけ連れて行かれ、僕は泣き叫ぶ長女と一緒に車を駐車場にとめて、二人で病院の待合室に入る。長女がだいぶ落ち着いてきた頃、おじいちゃん、おばあちゃんが到着。長女を預けて僕は分娩室がある上の階へ向かった。

誰もいないロビーで少しうろうろしていると、中の方からオギャーという声が聞こえてきた。でも、「まだ入って10分くらいだし、うちの子じゃないだろう」と思ってたんだけど、中から看護師さんが出てきて「生まれましたよ」と。「え?うちですか?」と。。。

あまりにあっけない誕生に呆然だったけど、助産師さんが生まれたての次女をタオルに包んで連れてきてくれて初対面。「色白の美人さんですよー」って。

そのあとしばらくして妻と次女の待つ部屋にいれてもらい、母子ともに健在を確認できたとき、ようやくほっと一安心したのを覚えています。

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超スピード出産となった次女の誕生には立ち会えなかったけど、短い時間に無事に生まれてくれた次女と家から車で病院までのあいだ、必死にこらえて、無事に次女を産んでくれた妻には感謝と尊敬の思いを、長女の時のことも思い出し改めて感じたのでした。

 

準備万端余裕を持って臨んだ長女誕生のときとは対照的に自分がドタバタしている間にあっさり生まれた次女。「黙っていると息苦しくしくなる」と、起きている時はほとんどの時間なにか喋っている。今日12歳になって、半分大人化したおしゃべりに拍車がかかり、その相手をするのは、そりゃまあ大変だけど話かけてくれるのは可愛いし、嬉しい。

大好きなイラストを一生懸命描いている姿はとても微笑ましい。

これからさらにどんな風に成長して、僕を困らせてくれるか、楽しませてくれるか、できるだけ長く見守って行きたいなあ。

 

二人とも後何年一緒にくらせるのか。日々大切に暮らさなければ。

 

そういえば二人とも僕の仕事が休みになる土曜日をねらって生まれてくれた。できた子たちだ。幼稚園くらいの時は、「ママのお腹にいた頃のことを覚えてる」って言ってたけど、今日聞いてみたら幼稚園のことすらほとんど覚えてないそうで、これも成長なんだね。