cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

モンマルトル アトリエ洗濯船

 f:id:fukarinka:20201129202351j:plainアトリエ洗濯船(Le Bateau Lavoir)

エミール・グドー広場(Place Émile-Goudeau)の一角に立つ「洗濯船」と呼ばれるこの建物は、かつてバルセロナからパリに来たばかりの19歳のピカソジョルジュ・ブラックモディリアーニはじめ、20世紀初頭に若く情熱はあるが、金はない画家や詩人、芸術家が集まる安アパートでした。

オリジナルのアトリエ洗濯船は1970年に焼失。現在建つのは復元された建物です。

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ショーウィンドウにはかつてここで活躍した芸術家たちが紹介される。

美術史においては「キュビズムがここで誕生した」というとても重要な場所。

1907年にピカソがここアトリエ洗濯船でキュビズムの誕生を示す「アビニヨンの娘たち」を描きました。洗濯船のショーウィンドウには「アビニヨンの娘たち」、若き日のピカソの写真が飾られています。

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 僕はこのときアトリエ洗濯船のとなりに宿をとった。これはそのホテルの部屋からのアトリエ洗濯船の景色。

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エミール・グドー広場はモンマルトルへ続く斜面の途中にあるとても小さな広場。

アトリエ洗濯船に画家や詩人たちが暮らしていたときは、この広場の片隅で激論かわす彼らがよく見かけられたといいます。 

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ある時期、この小さな広場に、小さな安アパートに新しい芸術の息吹が凝縮され、時が来て一気に世の中へそのエネルギーが放出された。ここでは「キュビズム」という新しい表現が生まれた。

パリにはこんな場所がたくさんあるのです。

 

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