グイニジの塔(TORRE GUINIGI)。なぜか写真が残ってないのですが、古都ルッカにあってなかなかインパクトのある建物です。
14世紀に建てられたルッカ・ロマネスクの館"Case dei Guinigi"の塔で、その屋上には柊(ひいらぎ)の木が繁る。街を歩くと狭い路地の建物の間から、突然てっぺんに木が生えるは塔が現れる。ロマネスク様式のレンガで積み上げられた塔の上の柊は外観上のインパクトはなかなかのものです。僕はあのてっぺんの様子がいったいどうなっているのか?確かめずにはいられずに、あの塔に登ることにしたのでした。
古い階段を上がっていくと、開けた空ではなく、木々の緑が迎えてくれました。柊のおかげで塔の上はとても窮屈なのですが、ここから開けるルッカの景色は素晴らしい。
ルッカのくすんだオレンジの家並みを貫く一本の筋。グイニジの塔に続く道。
いかにもトスカーナ、という緩やかに起伏する豊かな大地へと続くのです。
こんな景色を見ていると僕が何をしにルッカに来たのか、そんなことはすっかり忘れてしまいそうでした。