ローザンヌは坂だらけ。
湖畔のウシー地区と、丘の中腹というか、かなり上に位置する国鉄の中央駅までの移動は本当に大変。
そこでこの斜面をもっと楽に行き来できるようにと1877年にローザンヌ-ウシー鉄道がケーブルカーとして開通しました。その後80年ほど活躍のあと1959年に老朽化に伴い路線を一新、レール中央にラックを通して、歯車を噛ませて登っていくいわゆるアプト式の鉄道として生まれ変わり、名前もMetro de Lausanne(ローザンヌ地下鉄)と改められました。
旧市街から中央駅そして湖畔のウシー地区を結び、METRO(地下鉄)と言いながら地下を通るのは全区間のほんの1/4程度。地上では木々の間をとことこ行く。
車両のデザインはこの横長のずんぐりした感じがとても愛嬌も味もあって、僕はとても気に入っていました。ローザンヌ滞在中は何度もこの顔にお世話になりました。
でもとても残念なことに2006年1月にこの車両は引退。
ローザンヌ地下鉄全体が新しく近代的な地下鉄網に生まれ変わったので、もうローザンヌに行ってもこの姿に会うことはできません。