スペインとしたものの、僕が訪れたのはカタルーニャ(Catalunya)地方。
ナポレオンはフランスからスペインに入ったときこう言いました
”ピレネーを越えたらそこはアフリカだった”。
実際イベリア半島というのは乾燥した白い大地が続くので、僕が夜行列車でスペインに入った時に同じように感じましたね。
そしてバルセロナを中心にしたカタルーニャ地方は中央スペインとは少し異なり、スペインでありながらスペインではない。ヨーロッパでスペインは異色であり、スペインの中でもカタルーニャはまた異色です。
この地方の人はその文化や歴史をとても大切にしており、民族としての誇りが一段と高い。彼らは自らを”スペイン人”とは言わない。彼らはカタルーニャ人なのだ。その歴史たどってみると、彼らが何故スペインの文化と一線を画するか、何故民族意識がこうまで高いのかを知ることができるのです。
そしてカタルーニャは多くの天才芸術家を生み出している。アントニ・ガウディ、パブロ・ピカソ、パウ・カサルス、サルバトーレ・ダリ、ジョアン・ミロ・・・彼らは皆カタルーニャの自由な空気の中で育ったのです。