”ローザンヌ”と言う語感がとても心地よく感じてしまうのはなぜだろう。
なぜだか理由はわからないがこの街の名前の響きがとても耳に心地いいんですよね。
この街の始まりはガリア戦役でスイス一帯に遠征したカエサルのローマ軍団の野営地(Lousonna)。レマン湖畔の現代のウシー(Ouchy)地区あたりがその場所と言われていて、このラテン語のLousonnaが現在のフランス語の街の名前ローザンヌの由来だとか。ローザンヌという響きから感じる勝手な語感と「野営地」という実際の意味と全然つながらないのだけど。。まあそういうものですか。
レマン湖畔の街は山の斜面にあるので、大体の街は坂だらけ。中でもローザンヌは特に起伏が激しい。街を巡る道は急な坂道ばかりで、歩き回るのはとても大変。しかしこの地形が良質の葡萄を育てるそうで、ここはレマン湖畔の街の中でもさらにワインの一大産地だそうです。
またここにはノートルダムはじめ、きれいな歴史的建物と細く入り組んだ路地など魅力的な街並みが多く、坂の厳しさをのぞけば、街歩きがとても楽しいところ。
ローザンヌの街角
左はプロテスタントの教会、聖フランソワ教会。16世紀の宗教改革前までは聖フランシスコ会の修道院だった。右の立派な建物は郵便局。
丘の上に建っているのはローザンヌのノートルダム。街の中でも一番高いところにあって大体どこからでも眺めることができます。
そして手前に見える橋は川を渡っているのではなく、街の中の谷にかかる橋。この橋から下の方を眺めると、遙か下の方には川ではなく家々があるといった感じです。レマン湖畔でも起伏激しいローザンヌにはこんな家々の上に架かる橋がいくつもあるのです。ローザンヌならではの景色。
湖畔近くのウシー城。この辺りがローザンヌ発祥地でローマ軍の野営地(Lousonna)だったのです。
ローザンヌのとある公園です。
坂だらけのローザンヌを歩き回って疲れた時に、この眺めの良い公園で何度か休憩しました。あまり人もいなくてとても静か。湖の眺めも良いし、花壇のヘリに寝っ転がって空の雲を眺めたり、とてものんびり寛ぐことができる公園でした。