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旅行の記憶と何気ない日常を

ヴェネツィア18 島々〜リド

f:id:fukarinka:20210703223432j:plainリド島 (Lido)

毎年9月にヴェネツィア映画祭が開催される場所です。19世紀からリゾートとして発展し、ヴェネツィアの中では大きな島で車も走ります。

またリド島はラグーナの一番外側に位置して、全長12kmにもなる細長い島のフォルムは外海からヴェネツィアを守っているかのようです。

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ヴァポレットは海の標識に沿ってラグーナを行き、もうすぐリドに到着します。

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島に降り立ち、リドを散策します。でも、リド島は冒頭に書いた通り、車が走るリゾート地。ふつうの道と車、普通のヨーロッパの街がリドにはありました。ユメのようなヴェネツィアを離れて、現実世界に戻ってきてしまったような感覚だったのを覚えています。ヴェネツィアと言いながら全然ヴェネツィアの風合いが感じられなかったので、ほとんど写真が残っていません。

 

数少ない写真がここから下。。。。

リドの街角から運河の橋からサンマルコ広場を望む。なんて贅沢な景色だろう。。。

このとき季節は9月終わり、観光シーズンが一旦終わり、島はびっくりするくらいとても静かでした。

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なんだかユメの国ヴェネツィアに来たのに、つまんないなあ。。と思いながら僕はそのまま島を横断し、反対側のビーチに出ました。

 

ヴェネツィアの他の島との最大の違いがここにありました。

リドの向こう側の海外にはラグーナ(潟)とはまったく違う、海が、アドリア海が、地中海がありました。当たり前なのだけど、これはアドリア海。遠くには大型船が何隻も浮かび、砂浜には地中海からの波がよせる。初めてのアドリア海はなんだか感動的でした。

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ラグーナのちょっと閉鎖的な環境とは対照的な外海・アドリア海のこの姿はとても開放的です。

昔まだ小国だった頃のヴェネツィア人が自国のありようを考えたときに、きっとこの海を見てこう思ったに違いない。この向こう側に広がる広大な世界に向けて乗り出そうと。

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 ほとんど人がいない広大なビーチで地元の自転車のおじさんとリュックを背負ってるから旅行者に遭遇。ここで会ったのはほぼ彼らだけ。そんなヨーロッパリゾート、静かなリド島でした。

 

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