cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

フィレンツェ 1 S.M.N.

f:id:fukarinka:20220103162536j:plain大きなドゥオモのクーポラを横目に列車が止まるとそこはFirenze S.M.N.駅。

花の都の駅にしては近代的で味気ない、というのが正直な感想でした。大体ヨーロッパの他の国の場合、駅の名前というのは〇〇中央駅とか、南駅、北駅といった方角を駅名にくっつけている場合が多いのだけど、フィレンツェは「S.M.N」というのが駅の名前です。S.M.N.とは何なのか。

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サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(Basilica di Santa Maria Novella)

フィレンツェの玄関、Firenze S.M.N駅はこのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のすぐ裏手に位置しています。「S.M.N.」とはこのサンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella) のことでした。

上から見ると近代的な駅舎のすぐ隣に教会の建物があるのがわかります。これがサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。

ヨーロッパの駅は古い街であればあるほどほとんどの場合、鉄道の駅は街外れに造られます。フィレンツェの場合かなり街の中心近くに鉄道が食い込んできている。駅舎は味気ないけど、駅を出るとすぐそこにとても由緒ある教会があり、そこから歩いてすぐの場所に、ドゥオモ始め多くのルネサンスの街並みがある。旅行者にとってフィレンツェの魅力のひとつかもしれません。

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サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)は、1246年にドメニコ修道会の教会として建てられました。建設工事は100年余り続けられ、最後の仕上げに大理石のファサードは1470年にジェノヴァ出身の建築家レオン・バティッスタ・アルベルティ(Leon Battista Alberti)により完成されした。このサンタ・マリア・ノヴェッラフィレンツェのなかでもルネサンス建築として重要な建物に数えられ、聖堂内にはマザッチオ、ウッチェロ、ブルネレスキなどの作品が見られます。

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そしてこのサンタ・マリア・ノヴェッラに、1503年から3年間レオナルドが滞在しました。当時「法王の間」とその回廊で「モナ・リザ」が誕生したのです。

 

次は、レオナルドとモナリザ誕生の話を。

 

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