cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

小話 上田映劇

僕の両親は長野県上田市出身。父の命日にちなんでお墓参りに行ってきました。コロナで自粛をしていたのでかれこれ3年ぶりだろうか?次の日朝から仕事があるので無理はせず、母と二人で新幹線で行ってきました。電車で行くのはさらに久しぶりで10年ぶり?さらに母と二人で新幹線に乗っていくのは、初めて?のことでした。昔小学校1年生のときに、はじめて一人で田舎に行った時はたしか特急あさま号で2時間半?それが今では新幹線あさま号で50分。新幹線が通り、都心からすっかり近くなった上田はすっかり観光地となっていた。古い駅舎はピカピカになり、駅前も大きく変わった。変わってしまった。

今年84歳だが健脚の母と上田の駅の周りをぐるりと歩く。母の口からまあ、出てくる出てくる、ここはあだった、こうだった、この店はずいぶん大きくなった、あの店は無くなった。。。街の花屋さんでお墓に備える花を買うと花屋のおばさんと話し込む。。。あの年代の人はこうなんだかな。僕は久しぶりに聞く信州弁(上田弁)が心地よくて、長く他愛のない話だった割に、話の中身はともかく気持ちよく過ごしていた。

花屋を出て裏路地を回って駅に戻る途中「上田映劇」の文字を見つけた。

近づいていくとそれはとても懐かしい映画館でした。

子供の頃に田舎に遊びにいくと、時々ここに映画を観に来ていたのでした。小学校のころの夏休み、当時東京では1本ずつ別々に上映されるような超話題の映画が2本立てで、ここでは上映される。1本分のチケット代で2本の話題作を見ることができたわけです。

当時、外観がどうだったかという記憶はほとんどなかったのと、そもそもどこにあったのかすら忘れていました。ので、今回偶然上田映劇を見つけた時は胸躍りました。

近づいて建物を見てみる。小学生の当時、話題作2本立てに心が躍って、映画館そのものの印象はあまりなく「古い田舎の映画館」くらい。今回約40年の時を経て、改めてその建物を見てみると「こんなレトロな外観だったんだ」と感心しきり。上の「UEDA MOVIE THEATER」のロゴもおしゃれだし、タイル調の梁、ファサードの「上田映劇」の文字。木製のドアや窓は最近リフォームされたかな。

何年か前に、テレビ番組で上田映劇が再生されたという特集を見た記憶があって、いまはミニシアターとして営業しているらしい。

www.uedaeigeki.com

いつか現在の上田映劇で映画をみたいな。話題作2本立はもう無理だろうけど、古い映画をゆっくりみるにはいいかもしれない。

 

この後母と僕は上田駅からローカル線「別所線」に乗って父の実家近くにある先祖代々の墓に向かったのでした。

 

cmn.hatenablog.com