レ・アル地区からセーヌ川へ抜ける。
パリの整然とした建物の上の青空がはっきり見えてきた。まだ太陽の光は街に落ちてこない。
ついこの街灯の写真をとってしまいます。この時は朝日に輝く空の光を、街灯が取り込んでいる見たいです。
パリ最古の、当時の技術の粋を集めた石の橋、ポンヌフ。古代ローマの橋と同じく、技術を極めるとそこには美が共存するんです。
ポンヌフを渡る人も車もいやしない。
ポンヌフを独り占め。
太陽が顔を出した。
ポンヌフに立つアンリ4世の像が朝日をバックに。
ポン・デ・ザールのその向こうにオルセー美術館。朝日を浴びて少しピンクに染まっている。
さらにその向こうには、エッフェル塔。
なんて贅沢な景色だ。
そして、ポン・デ・ザールとルーブル。
パリとは何というところだろう。。。
シテ島にいくと朝日を背に受けノートル=ダムが。この姿は僕が今まで見た中で一番美しい状態でした。
僕はパリに来ると必ず、朝一ノートル=ダムに入ります。
昼間は観光客で溢れかえるノートル=ダムは、朝嘘のように静寂に包まれ、心穏やかに見学することができるのです。
教会中央の天井にある聖母マリアもこの時間にはとても穏やかに過ごしておられよう。
西の中央のドアが、開かれることが多かったのだけど、この日は閉じられたままでした。
ノートル=ダムはやはり朝一が一番。中に入るのも、外から眺めるのも。
心静かに、そしてクリエイティブに全身で五臓六腑、五感のすべてでこの建物のエネルギーを受け取ることができる。僕はこれからもパリに来たら必ず朝のノートル=ダムにくるだろう。
ところがこの時から1年後。ノートル=ダムが火災に合い、大変な被害を受けてしまった。
早くまたこの頃の美しい姿を取り戻してほしい。