cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

チルコ・マッシモ マルケルス劇場界隈1

チルコ・マッシモ(イタリア語: Circo Massimo)  キルクス・マクシムス(ラテン語: Circus Maximus)はフォロ・ロマーノとはパラティノの丘をはさんだ反対側にある、その名の通りローマ最大(Maximuus)の戦車競技場(Circus)でした。

王政ローマの第5代王タルクィニウス・プリスクスは当時湿地だったこの一帯を、故郷エトルリアの技術によって地下水道をつくり乾燥した平地変え丘の上だけだったローマ人の活動場所を一気に広げます。その新たにできた広大な土地に公共施設としての競技場チルコ・マッシモが建設されました。その後代々ローマの有力者や皇帝たちが増改築を繰り返し、最盛期は25万人を収容する大競技場となっていました。

現在、チルコ・マッシモを感じることができるものといえば、広大なトラックの跡とその脇にせりあがる、かつては観客席だっただろう土手くらい。ほとんどが後世の建築資材として持ち去られ、当時の栄華は見る影もありません。

また中ほど、糸杉が立つあたりには中央分離帯の名残があり、かつてはここにエジプトから持ってきたオベリスクアウグストゥスが寄贈したイルカの像が並んでいたました。

とても贅沢な話だけど、いまでは市民のジョギングコースとして、犬の散歩コースとしても利用されている模様。

広大なトラックを、今はない25万人収容する観客席を想像しながら歩きます。一周するのも大変です。観光客もいないチルコ・マッシモのトラックを、かつて4頭立て馬車の戦車も失踪したであろうこの場所を周りを眺めながらゆっくり歩くと、今の長閑な風景とは全然ちがう映像が2000年の時間を超えて頭の中に浮かんでくるのです。

 

 

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