ゴルナーグラートを離れる頃はまだマッターホルンにだけにかかっていた雲も徐々にツェルマットの空全体を覆い始めたようです。
僕はゴルナーグラートからトレッキングをスタートしました。数あるコースの中、途中でゴルナー氷河の末端の近くを通る、ツェルマットまで6時間のコースで出発です。
出発してすぐ、ゴルナーグラート鉄道が登ってくるのが見えました。まずは写真左下の湖、リッフェル湖を目指します。
そんなこんなでマッターホルンは雲に覆われてしまった。
リッフェル湖。
ここリッフェル湖は晴れていれば逆さマッターホルンが見られる場所。
湖に写るマッターホルンの裾野を見ながらリッフェル湖の前でお昼ご飯。
ゴルナーグラートからしばらくは草木のない荒野(標高が高くて樹木が育たない)を行きます。リッフェル湖の辺りも植物は少ないのだけど、水際にはこんな綿のような花(?)が咲いていました。
トレッキングコースはとても気持ち良い。マッターホルンは見えないけれど、天気自体はよく晴れて快適です。
途中にあるホテル・リッフェルブルク。草木の生えない荒野にポツンとある。その向こうには氷河が削った谷が見えます。とにかく何もかも壮大です。
トレッキングのコースはとても変化に富んでいます。荒野をいったかと思えば湖があり、絶壁をつづら降りて行くところがあり、稜線辿ると思えば、谷底あり。写真の様な急斜面を横切る細い道あり。転落防止のロープとか柵はないんです。フラッと足を踏み外せばそのままはるか下まで転がり落ちてしまいます。
ここの斜面に腰掛け一休みしてる時、谷の対岸を見ると岩の上で鹿の群も一休みしていました。
このあと絶壁つづら折り地獄を乗り切って、氷河の末端を目指します。