名峰マッターホルンの麓に位置するツェルマットはとても小さな村。この辺りは特に天気が不安定で、運が悪いときは1週間滞在してもマッターホルンの姿を見られないときもあるといいます。僕が行った時も、天気予報的には前日のベルナーオーバーラントの天気のように、厚い雲に空が覆われてもおかしくなかったという状況でした。あの最悪の気圧配置の中、わずかな時間でもその姿を拝むことができたのは奇跡と言って良いでしょう。雲に隠れてなかなか姿を現さなかったマッターホルンが、ようやく姿を現した様はそびえ立つ巨人のようでその姿を前に僕は前にも後ろもに動くことができなくなりました。。。これからその時の様子、出来事を書いて行きます。
ベルナーオーバーラント同様、ツェルマットも登山電車やケーブルなどが充実していて、車椅子の人や、足の弱い御老人でも標高3000m以上に運んで、アルプスの雄大な景色を楽しむことができるようになっています。また、ハイキングコースも多彩にあります。。そして晴れてさえいれば、どこにいても名峰マッターホルンを眺めることができる。
また、この環境を守るためツェルマットにはエンジン自動車は原則として乗り入れ禁止。公共の車両以外はエンジン付き車は走ることはできない。街を走るのは電気自動車か馬車、白黒羊の群と言ったところ。街の美化といい、こういう徹底ぶりは登山電車と合わせてスイスの本気が感じられる。「そこまでやるか」と客を驚かせる。ホスピタリティのお手本です。
さあ、ツェルマットへ