ヴェネツィアは海の都で主要な交通手段は船。運河や海には大小数えきれないほどの船が行き交います。そんな街の旅の友(移動手段)も、地下鉄でもバスでもトラムでもタクシーでも自転車でもない、船なのです。
トラゲット(Traghetto)
大運河(Canal grande)にかかる橋は3つだけ。なので所々で橋の代わりをするのが乗合渡しゴンドラ「トラゲット」。当時800リラで向こう岸まで連れて行ってくれました。
ゴンドラのようなフォルムだけど、ゴンドラより大きめで太めの船体で、漕ぎ手は前後に二人。
カナルグランデを行くほかの船やゴンドラに気を遣いながら、タイミングを見計らって行ったり来たり。その姿はなかなかおもしろい。
トラゲットの漕ぎ手のおじさん。この人も海の男。凛々しいですね。
トラゲットは地味ながら、そのスタイルといい存在感といいヴェネツィアには欠かせない海の足。その漕ぎ手のおじさんから、一番ヴェネツィア共和国時代の海の男を感じ取れました。