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ヴェネツィア26 リアルト橋

f:id:fukarinka:20210822222211j:plainリアルト橋 (Ponte di Rialto)

このあたりはヴェネツィアの中でも比較的海抜が高いため早くから人が集まった、いわばヴェネツィア発祥の地。洪水の少ない安定した土地には、早くから銀行や商品取引所が集まる場所となり、1264年にできた最初の橋は「富の橋」と呼ばれていました。

もともとのリアルト橋は木造の跳ね橋でしたが、崩落や火災による破損が絶えず、1592年に現在のような石造の橋として生まれ変わったのでした。

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1557年に共和国政府が新し橋の設計を公募、ルネサンスの名だたる建築家が応募しましたが当時無名の建築家アントニオ・ダ・ポンテのデザインが採用されました。この公募にはミケランジェロも参加していたそうで、そんな中で無名の建築家案が採用されたというのは、当時のイタリアの建築芸術界の層の厚さが思い知らされるのと、ミケランジェロほどの人でも落選はするんだなあ、となんかちょっと安心します。

 

ダ・ポンテの設計は中央と外側3つの通路があり、その間に商店が並ぶ構造。中央通りはお店を見ながら、その外側は大運河を見ながら橋を渡れるようになっています。

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この界隈もリアルト橋も物凄い人です。

 

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 リアルト橋の外側の通路からの大運河の眺めです。大運河の両側にある建物は最初はビザンチン様式だったというから、ずいぶん風景が違ってエキゾチックな雰囲気が漂っていたのでしょう。15世紀以降、ヴェネツィアが地中海貿易の勢力を増していったころ、ルネサンスの花開く時期と相まってここの家主はこぞってルネサンスバロック様式に改築していきました。それから500年、ここの景色は変わらないと言います。

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ヴェネツィア最後の夕暮れはリアルト橋で過ごしました。

ヴェネツィアの発祥の場所、カナルグランデがもっともにぎわう場所。傾く日と、色づく空をながめつつ、背中には人の流れを感じつつしばらくの時間を過ごしたのでした。

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