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小話 そして賽は投げられた

「賽は投げられた(Alea jacta est!)」

とは、ルビコン川を渡ることを決断したカエサルが、自軍の将校や兵士たちに向かって放った言葉です。

辞書で調べると意味は「決断した後は実行あるのみ」とあります。

 

僕は6/30をもって今の会社を退職して、7/1から新しい仕事が始まります。

現在の会社を辞める決断に至るまで、様々な出来事と感情の渦がありました。今回の転職ほど悩んだことはありません。

この3年間、僕の所属する会社は買収を通じて生まれた親会社同士の軋轢に翻弄されてきました。国際感覚のない中国親会社からの兵糧攻めと、中国親会社への逆恨みを憂さ晴らしの如く我々に向けてくる日本の元所属会社による執拗な嫌がらせ。前後両面からの攻撃に耐え続けたこの3年間。中途入社でその渦中に巻き込まれた感のある僕は、その前代未聞、耳を疑うようなドラマ顔負けの出来事の連続に対処してきた。僕を外から見ていた友人たちからは、随分前から「なぜ辞めないのか?」「早く辞めた方がいい」と諭してきました。

そんな状況下でも残って踏ん張ったのは、この会社に残っている日本の貴重な技術を絶やしてはいけないということと、ここまで一緒にやってきてくれた仲間たちへの思いでした。

最終的に結論に至るまで、多くの葛藤があり、胃に穴が開くかと思うくらい悩み考えました。

僕は最後にこう結論づけた。中国親会社が絡まない日本のでのビジネスが動き出せたこと、それによって日本での運営面の目処が立ったこと、このタイミングで僕が去ることは周囲のメンバーの成長の絶好の機会となること、僕自身やりたい事がどうしても描けなかったこと、これら理由によって退職を決断しました。

 

そして「賽は投げられた」

僕も、残るメンバーも明日から、為すべきことに向けて実行あるのみ。です。

 

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