cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

BOL〜 ラウターブルンネン

f:id:fukarinka:20200206021113j:plainauterbrunnen

ベルナーオーバーラントの西側に氷河が削ってできたというU字渓谷が伸びています。ラウターブルンネンはその入り口に位置する村。

U字渓谷とは実に的確な呼び名で、ここは幅数百メートルの平地、その両脇は断崖絶壁という本当にU字型をした谷が続く。到着した朝はとても天気が良かったので、そのU字の絶壁の上からユングフラウ(4158m)がラウターブルンネンを見下ろすように顔を出していました。

f:id:fukarinka:20200229214021j:plain

 

僕は予定通りラウターブルンネンに宿を取りました。素晴らしい天気に一刻も早く出かけたくて村の中、宿を探し回ることはせず、宿は駅の真ん前、その名も”Hotel Bahnhof(ホテル・駅)”に。僕の部屋の窓からはユングフラウを眺めることができました(この時だけは)。

f:id:fukarinka:20200229214143j:plain

 

この朝の素晴らしい天気に惑わされ、うっかり雨具も持たずに出かけてしまった愚かな僕は、このあと山の天気の気まぐれをイヤと言うほど思い知らされることになるのでした。

実際、この日はお昼頃からどんどん天気が崩れて、午後にはかなりの雨が降り出した。僕はずぶ濡れになりながら、アルプスのハイキングをすることになるのでした。

 

写真はラウターブルンネンの駅。左上にはユングフラウが見える。ユングフラウの麓へ行くにはインターラーケンからの登山電車BOB(Berner Oberland Bahn)より一回り小さいWAB(Wengen Alp Bahn)にここで乗り換える事になる。ただ、この日の僕はいったんグリンデルワルトに回って上に登ることにしていました。

f:id:fukarinka:20200229214344j:plain

 

 

ベルナーオーバーラント3山の麓に向かう登山電車WAB。WABはこのあとU字谷の絶壁を進み登っていく。ここに来る前、登山電車の料金の高さにとても不満だったのですが、実際に乗ってみてそれがどういう所を走っているかを知ると、その値段が妥当なものだと感じるようになりました。

”よくこんな所に鉄道を通したな”と、うなってしまうほど過酷なコースを進んでいくのです。

下の写真はまだ序の口です。 

f:id:fukarinka:20200229214330j:plain

 

 ずぶ濡れのハイキングの様子は後ほど書くのだけど、この日夕方ハイキングからホテルに戻り、ずぶ濡れの服を着替えてから少しラウターブルンネンの村を散策してみました。

 

ラウターブルンネンの名物、U字谷の間から流れ出る”シュタウプタッハの滝”。ラウターブルンネンのU字谷には同じように絶壁からわき出すように流れ出る滝が他にも70以上あるそうです。

文豪ゲーテがこのシュタウプタッハの滝の近くに住んでいた時期もあったとか。

f:id:fukarinka:20200229214202j:plain

 

 村はとても小さく静かでした。
 スイスの村は花で飾られた家々が多くて気持ち良い。

f:id:fukarinka:20200229214256j:plain

 

f:id:fukarinka:20200229214308j:plain

 

ホテルに戻ってテレビをつけると天気予報が。それによれば今日スイス近辺は4つの低気圧に囲まれていた。あの雨もそりゃ仕方ない。この状態で午前中にベルナーオーバーラントの3つの山を見ることができたのは奇跡だったのかもしれない。

 

 

時間を今日の朝に戻して、グリンデルワルトに向かいます。

www.myswitzerland.com

 

cmn.hatenablog.com

cmn.hatenablog.com