2月22日は月と木星と金星が同時に見ることができる日でした。
夕暮れ時、西の空に徐々に細くて素敵な三日月が現れました。そして空が暗くなるにつれて、まず遠くに金星が、やがて月と金星の間に木星が現れる。
夕焼け残る空に月と木星と金星が一直線に並ぶ姿はなかなか荘厳です。そしてちょうどその下に民家の灯りが並び、遠くの月とものすごく遠くにある二つの惑星、そして人間の生活が綺麗に並んだ様がなんとも神秘的に思えてしまった次第です。
金星までの距離が1億キロ、木星は8億キロ、月は38万キロ、民家は約100m。この距離感、それらが同時に見える。。。なんなんでしょう。。。
ここにいると肉眼では星はわずかしか認識することができないのですが、実は空には空間を埋め尽くすほどの星があってその中で、こんなふうに並んで月と木星と金星が並んで見えるのは、銀河系と太陽系、月と地球の自転、公転の軸の関係、ひいては宇宙を司る物理学の世界が支配する空間によるもの。いや違う。宇宙の出来事を物理学という表現で人間が説明をつけただけだ。
日常起こっているいろいろなことも、夜空や宇宙の広がりを思うとなんとちっぽけなことか。僕の悩みなど、宇宙の広がりに比べれば、ちっぽけなこと、と思うとすーっと気持ちが楽になる。
この日の三日月はとても美しい姿でした。
今日の空を見ながら、宇宙だ物理だ頭を巡って、何十年、何百年に一度の天体ショーかもしれないけど、でも最後に僕が行き着くのはいつも「難しいことはどうでもいいじゃん」。
花鳥風月という言葉があるように、日本で月は昔から風流なものとして、愛でられている。
この日の月もとても綺麗だった。それが全てな気がしてならない。