cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ジべルニー 水の庭園

1893年にモネは花の庭に面した道路の向こう側の土地を買い足し、元々そこにあった小さな池を拡大して新たな庭を作ることにしました。「水の庭」です。 水の庭にもモネは様々な草花を植えていった。中でも水に浮かぶ睡蓮はモネの創作意欲を生涯刺激し続けるこ…

ジベルニー 花の庭園

パリから電車で40分。ヴェルノン(Vernon)という駅で降り、そこから更にバスで15分。ノルマンディーの中でもパリに近い場所、セーヌ川沿いにジべルニー(Giverny)という小さな村があります。クロード・モネがここに居を構えたのは1883年のことでした。それ以来…

ルーアンとモネ

僕がルーアンを訪ねたのはルーアン大聖堂のモネを確かめたかったからでした。モネは1892~1893年の数週間をここルーアンで過ごし、30点以上に及ぶ「ルーアン大聖堂の連作」を描きあげていきます。 モネは1872年に「印象、日の出」を描いて以降、印象派として…

ルーアンの夜と朝

少なくとも僕が滞在している間、ルーアンは静かな街だった。そして夜になると、さらに静かな街になった。 街灯はひかえめで暗い。でも何だか「ちょっと散歩に出てみろ」と誘ってるような、そんな気がして僕は静かなルーアンの夜の街を徘徊することにしたので…

ルーアンとジャンヌダルク

ルーアンはジャンヌ・ダルク(Jeanne D'arc)ゆかりの地。それも最期を迎えた地として街のあちこちにジャンヌ・ダルクの名前がつけられた場所が多い。 ここでちょっとジャンヌダルクの生涯を追ってみることにします。 フランスの国民的ヒロインでカトリックの…

ルーアン 街

ここルーアンは旧ノルマンディ公国の首都。パリに続くセーヌ川沿いに位置して、ヨーロッパの他の都市の例にもれず古代ローマ人の作った街が起源です。 ここにはクロード・モネが連作に描いたルーアンのノートルダム大聖堂がある。また古くきれいな街並みの中…

ノルマンディ 目次

印象派の画家たちがこよなく愛した土地ノルマンディ。 10世紀ころにヴァイキング、今で言う北欧の人たちが住み着き生まれたノルマンディ公国が誕生しました。今ではフランスの一地方として、首都ルーアンをはじめ、エトルタ、ル・アーブル、オンフルールとい…

ヴェルサイユ小話

初めて期待を込めてヴェルサイユに行った時、煌びやか過ぎる室内と、広大過ぎる庭園があまりに自分とかけ離れ、まるで共感できませんでした。一つひとつを切り取って丁寧に見ていくと、その時代の優れた装飾や調度品なのはわかるのだけど、ここにはこれでも…

ヴェルサイユ

ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)は国王ルイ14世の嫉妬によって生まれました。 ときの大蔵大臣ニコラ・フーケ。その館であるヴォー・ル・ヴィコント城はバロック建築の傑作として誕生することになります。その完成度があまりに高かったため、ルイ14世…

空と雲と 光に包まれて

太平洋上空から海を見下ろします。輝く海のところどころを低く薄く雲が覆い、ときどき巨人が現れたように入道雲が点在しています。光に包まれて、海を平原をあるく巨人たち。 まるでSFファンタジー映画のワンシーンのような、神々しい空でした。 cmn.hatenab…

パリ こぼれ風景

パリの最後に パリで見つけたちょっとした景色を集めてみました。 ルーブル宮殿の彫像 パリの歩行者信号は青と赤が横並び スーパーの野菜売り場。とてもカラフル。 偶然みつけた、Steinway & Sonsのお店。 偶然みつけたユニクロ パリの行列ができる店 これが…

パリ ギマールの花

エクトル・ギマール(Hector Guimard, 1867-1942) フランスで最初にアール・ヌーヴォー(Art Nouveau)建築を建て、パリで最も多くの人が目にするアール・ヌーヴォー作品を残した建築家です。 その「最も多くの人が目にする作品」がこのメトロの入り口。 当時ア…

あけましておめでとうございます

今年は世界がもとに戻りますように もっとたくさんの良いことがありますように