cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

ドイツ〜 ミュンヘン

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初めて訪れたドイツの街がミュンヘンでした。

夜行列車で早朝にミュンヘンに着いて、眠い目をこすりながら街に出て辺りを見回したとき、周り中時計だらけで驚いたのをよく覚えています。

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ミュンヘンはのべ回数で言えば今まで6回ほど訪れています。でもバイエルンの大好きな村「ホーエンシュバンガウ」への途中にちょっと寄るだけのケースばかりでした。

夜行列車で早朝についてホーエンシュバンガウへの列車が出るまでの2時間とか、ホーエンシュバンガウから戻ってきて次の街へ行く夜行が出発するまでの2時間とかいう具合に。ただ、わずかな時間でも毎回必ず中央駅から少なくとも市庁舎のあるマリエン広場までは歩くことにしていました。

朝は列車を降りたら駅の銀行で両替をして、想い出のトイレに行き、そしてマリエン広場まで散歩する。夜は駅のスタンドで焼きたてのおいしいソーセージを食べて、やはりマリエン広場まで散歩する。ミュンヘンという街は滞在の時間こそ少ないけれど、僕にとってとても身近な街となっているのです。

 

 

朝のミュンヘン

秋口のある日の早朝、イタリアから夜行でミュンヘンに着いてから、まだ街まで朝日が届いておらず人通りがとても少ない時間にいつものミュンヘンの街を歩きました。

カフェのいすを並べる音が通り中に響いて、清掃車が道を行く。ひんやりした空気に協会の鐘が響き渡る。ヨーロッパの街の朝の典型。僕はこのヨーロッパの街の朝の空気が、雰囲気が好きでよく早朝の街の散歩を楽しみます。

 

さて、この通りのこの辺りからマリエン広場にかけては南ドイツのきれいな建物が多い。奥にはフラウエン教会が見えます。

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フラウエン教会は聖母教会は生母マリアに捧げられる教会です。15世紀にここに建設されました。二つの鐘楼の上に玉ねぎをのせた特徴的なファサードは街のどこからでもその存在を知ることができます。

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そのまま通りを進むと聖母マリアの像を中心に置いたマリエン広場が現れます。そこには仕掛け時計を持つ市庁舎がそびえます。この市庁舎は19世期に建てられたネオゴシック様式の建物で、中央に仕掛け時計を備えます。僕はこの仕掛け時計のカラクリ人形たちが踊るところを一度だけ見たことがあります。意外と精巧な人形たちがくるくる踊る様子はなかなかコミカルですが、ミュンヘンの王様の結婚式を再現しているとか。

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 夕暮れのミュンヘン

ある日、ホーエンシュバンガウから戻って、夜行列車が出発するまでの時間を街へ出て過ごしました。朝の街とはうってかわって大勢の人が夕方の街で過ごしています。

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いつものようにマリエン広場まで歩くと、その片隅にすごい人垣ができていて、時折ドオオオオオ!っという歓声が起こる。なんだろう?と思い覗いてみると、どうやら大道芸らしい。何重にもなった人垣でその内容を知ることはできませんでしたが、この日のマリエン広場には他にも同じ様な人垣があちらこちらにできていて、それぞれ順番にものすごい歓声を上げていた。今までもいろいろな国のいろいろな大道芸に出会ったけど、ここまで人を集めてこんな歓声を引き起こすものはなかなかお目にかかれない。これだけの人を集め、楽しませているその内容がなんだったのか。この時すごく気になったけれどわからないまま、もどかしく駅に戻ったのでした。

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オクトーバーフェスト

別のある日、この時は列車で乗り合わせたミュンヘン在住の人からオクトーバーフェストのことを教えてもらった。オクトーバーフェストというのは平たくいえばビールの祭り。広大な敷地に数え切れないほどのビアガーデンが開かれる、酔っ払いの祭典。

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さすがビールの国、ビール国のビールの祭典はとてつもない規模だった。

この時のお話は、後ほど。

 

ミュンヘンは滞在時間こそ長くないのだけど、僕にとってはなんだか身近に感じる街の一つ。いつかこの街もゆっくり歩いてみたい。

 

 

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