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旅行の記憶と何気ない日常を

建築模型ー美術展小話

実は昨日、こんな展覧会を見てきました。天王洲の寺田倉庫WHAT MUSEUMでやってるのは知っていたのですが、忙しくてなかなか行けず、もうこの週末で会期終了。今年の春から職場が寺田倉庫まで歩いて8分の距離にあるため、最後のチャンス、先週末に思い切って仕事を中断、閉館までのわずかな時間ですが行ってきました。

いままでも寺田倉庫のイベントは何度か来たことあり、以前は寺田倉庫の倉庫に保管してあるたくさんの建築模型を、倉庫で見ることができたり、大好きなアントニ・ガウディの展覧会があったり、いわゆる美術館とは一味違ったセンスのいい展覧会が開催されます。

僕は学生時代は建築家志望で子供の頃から図画工作が大好きだったので、この手の展覧会は、もうたまりません。

こちら隈研吾さんのデビュー作「伊豆の風呂小屋(1988年)」の復刻模型。この建築模型そのものがいいですね。

段ボールを積み重ねた土台に鉛板で模型を製作。この風合いがたまりません。

 

こんなの作って過ごしたら、一日中没頭しちゃいます。

こちらは磯崎新氏の「東京都庁舎の計画」これは確か実現しなかったプロジェクト。

模型とはいえ、非常に手の込んだ丁寧なつくりです。

この曲線美。。。

茶室をシンプルに模型にしてる、江戸時代にあった茶室おこし絵図。

 

「ワニ」一本の丸太から建築模型を掘り起こし。

 

こちらは震災などで失われてしまった街を、ジオラマとして復活させるという素晴らしいプロジェクト。全国の建築学生がボランティアで行ってるとのこと。

家一軒一軒に「誰の家か」が記されています。模型の全部の家、空き家にも。

 

今回の展覧会のコンセプトは「デジタル化が進んだ現代における建築模型の意義を探求する」といったもの。でもこれからも建築模型はこんなふうに重要な役割を担うことになるでしょう。ひとつひとつの価値がずっと高くなっていきながら。

磯崎新隈研吾+篠原聡子、SANAA 妹島和世西沢立衛、三分一博志、藤森照信など現代の名だたる建築家の模型(写真撮影不可のものもいくつか)が並ぶ、たまらない展示会でした。草間彌生の絵や現代芸術の作品も一緒に展示してあり、規模は小さくもめちゃくちゃ見応えのある展覧会でした。