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旅行の記憶と何気ない日常を

小話 感覚する構造展

仕事が一区切りしたので、近所の美術館(寺田倉庫)で前から見たかった企画展を見に行ってきました(先日のゴッホとほぼ同じ場所で以前、建築模型展を見に来たエリア)。

その名も「感覚する構造」。

あまり興味のない人には何を言ってるやらわからないと思います。

なので、なにやらおかしなことを書いているように思われるかもしれませんが、ご容赦ください。

建築の構造に関する、構造美に関する展覧会。その美しい建築の構造模型を集めた展覧会です。

展示はガウディの逆さ吊り構造実験の解説からはじまります。そして下には、ガウディが見つけた構造、サグラダファミリア付属学校の波打つ屋根と同じ構造を持つ、「ソチミルコのレストラン」の構造模型。この屋根の構造、1本ではただの真っ直ぐな棒なのに、組み合わせることで滑らかに波打つ屋根の形となる。この時点でノックアウトです。

せんだいメディアテークの構想段階の構造模型。これもサグラダファミリアの柱の構造から着想をえているように思えます。

構想メモ。こういうのもたまりません。まだ形が生まれる前の頭の中のカオスからだんだんアイディアやカタチが固まっていく。それを代弁するのがこんなラフなメモなんです。



こちらは東海大学建築学科の学生がつくった(?)パンテオンの模型。ファサードにちゃんとラテン語の文字が刻まれてるところがニクイ。

パンテオンのドームを輪切りにしています。本物は本当に美しい建物なんです。その模型を作ったりできるって、こんな大学生活は楽しいだろうなあ、と思いながら眺めてました。

こちらは多摩美術大学図書館の模型。幾重にも折り重なるアーチが、これまたたまりません。

フィレンツェの新駅のコンペ作品。ホームの屋根を支える構造が面白いし素晴らしいんだけど、僕はフィレンツェの駅はSanta Maria Novellaみたいな素朴な感じがであってほしいなあ、なんて思いながらまじまじと眺めてしまいました。

竹や木を使った構造。やっぱり木というのは落ち着きます。

格子構造のリズムというのは、自然の曲線と対極にあるのだけど、同じくらいの安心感を感じるのです。安定感からくる安心かな。。。光が専門の僕は、こんな構造みてしまうと、これをものすごく小さくしたらどんな分光になるだろうという脱線もします。

構造にまつわる模型がたくさんある中で、代々木体育館が!

1964年東京オリンピックに合わせて建設された建築家丹下健三による「これぞ構造美」叫びたくなる逸品。いつ、何度見ても魅了されてしまいます。。。

なんかとても満足な展示でした。

 

1階が「感覚する構造」展で同時開催2階では「心のレンズ」と題した、現代アートの展示会が。現代アートは直感的に心に響くかどうか。この「心のレンズ」という展覧会の名前は言い得て妙。

階段あがって最初にピカソの小さなリトグラフからスタート。これは撮影禁止のため、写真はないけど、こんなちょっとした作品であってもその絵からはピカソのオーラが感じられる、そんな名品でした。

その先は、近代アート作品が

並ぶ中、

 

なんだかわからないけど、脳みそにズバッときたのがこの作品。なんだろうこれは。

古い椅子がキューブのように、規則的にでもあっち向いたりこっち向いたり、宙吊りに。なぜこれに惹かれるのか理由はよくわからない。でも、何か不思議な魅力を感じて、何度もぐるっと回って見に戻ってしまう。

ギリシアの神殿や彫刻、ルネサンス芸術やフランドル画家の作品、印象派の作品、。。。みんななぜ良いと感じるのか説明がつく。だから時代を超えて万人を魅了するんだと思うのだけど、現代アートはその理由がわからない。でも理由なんて分からなくていいんです。何も考えず感性にズバッとくる、良いと感じるものが良い。それは人それぞれ違って良い。これが現代アートというものなんだろうな。。。

 

今回も良いものを見せていただき、とても脳みそがリフレッシュできました。

 

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