いつも仕事で飛行機で移動するとき、往きは着いたらすぐ外に出られるように、通路側の前の方の席を予約します。帰りは大体、最終便に乗るので羽田で早くモノレールに乗れるように、やはり前の方の通路側に席をとります。この日のフライトは、稀なケースで次の日の仕事の都合により、夕方早めの便で羽田に移動しました。そんなわけで、こういう時は大体、翼で空が隠れないように、一番後ろの窓側の席を選びます。
この時みた空の姿はとにかくスペクタクルな空の姿だったのでした。
熊本空港を離陸した後、田植えしたばかりの田んぼが傾きかけた陽の光を反射します。今日は全体的に靄がかかったような空でした。
上空に上がると白いもやの海に雲が浮かんでいるような、そんな姿でした。
この日あちこちに入道雲のような雲がモクモクと。右の奥にはソファに座るクマのぬいぐるみのような雲。
奥には大きな積乱雲。
とても立派な雲です。
傾いた日の光とモクモクの積乱雲が普段と違う独特な世界を演出します。
靄の海に顔をだす雲たち、そして巨人のような大きな雲は長い影を作ります。
雲の平原に点在する雲、時折現れる巨大な積乱雲とその影。壮大な景色です。
傾いた日は大きな影を作り、世界を夕焼け色に染めていきます。
四国上空。海にオレンジ色の柱が。
雲の形は、細かい光の筋を作ります。
こんな薄靄がかかる日は、これが出ると思いました。太陽の周りに虹色の輪(22度ハロ)。
こちらも巨大な、海の波のような雲
そして、富士山が現れました。
雲の平原から顔を出し、柔らかい夕焼け空をバックにした富士山です。
なんとも形容し難い景色。
静かに夜が訪れます、そんな空の姿でした。
富士山に気を取られてしまいましたが、周りを眺めてみるとこんな雲が。その様子はまるで「ゴジラの親子」。
1日の終わりと夜の始まり。
光の洪水。
下の観覧車はまるでヴェネツィアのガラス細工。
この日の空の姿は、この時期ときおり見られる入道雲の姿。僕は仕事の疲れを忘れて、たくさん空の写真を収め続けたのでした。そう、窓側に座ってしまうと外の景色が気になってしまって、どんなに疲れていても全く眠れません。