イギリスの首都、イングランドの、そして大英帝国の首都ロンドン。
英国の王都であり、伝統と格式を重んじる紳士の国でありながらフーリガンの巣窟、パンクの母国、産業革命を生んだ首都、架空の物語を真剣に語るユーモアの街。
イギリスは、ロンドンはいろいろな顔を持っていてとても興味深いのです。
ロンドンには述べ1週間ほど滞在していろいろ回ってみました。
バッキンガム宮殿 (Buckingham Palace)
ヨーロッパの他の国々の宮殿に比べると規模も小さく全体的にやや地味。でもこのくらいの方が国民と王室との距離感として良いのかもしれません。
国会議事堂(ウェストミンスター宮殿 Palace of Westminster)
ビッグベンと共に建つネオゴシック様式の建物。もとは宮殿として建てられたものでバッキンガム宮殿より宮殿らしい。テムズ川越しに眺めるウェストミンスター宮殿がとても好きでこのあたりをたくさん歩いた。
トラファルガー広場 (Trafalgar Square)
ネルソン提督の塔とライオン像が目印の広場。1805年フランス・スペイン連合艦隊との海戦勝利を記念して作られた広場だとか。世界有数の絵画コレクションを持つナショナルギャラリーがあり、ビッグベンやバッキンガム宮殿などどこに行くにも便利な場所であり、僕にとっては、ロンドンを歩きつかれたら休みをとる場所、昼食と夕食をとる、ひたすら心地よい場所でした。
リージェント通り (Regent Street)
1890年にできた、ピカデリーサーカスを起点とした弧を描く美しい通り。
旧式のダブルデッカーやロンドンタクシーのと風景はとても絵になる。
ハロッズ (Harrods)
1834年ハロッド氏が創業した、ハロッズ。紅茶を中心にした食品雑貨店が始まりだったとか。王室御用達の高級デパート。ラフな格好でリュックを背負って中に入ると、ドアマンにリュックは手に持つように促される、格式高いが、懐も深い。
よく言えば世界有数のコレクションを誇る大博物館。悪く言えば大英帝国の略奪の殿堂。良くも悪くも、世界の質の高い美術品を大切に保管してくれるおかげで、ここに来れば色々な地域の文化に出会える。
あの時の僕とっては、ギリシア神殿の本物みたいなファサードが感動的だった。
(後ほどもう少し詳しく)
セントポール大聖堂 (St. Paul's Cathedral)
ロンドンが誇る金融街シティに建つ大聖堂。
この場所に600年頃から存在するのですが、この建物は4代目。初代、2代目は焼失、3代目は2度の落雷で崩壊。1710年バロック様式で完成したのが、この建物です。
チャールズ皇太子とダイアナ元妃の結婚式がここで行われました。
ハイドパーク(Hyde Park)
大都会ロンドンにあって広大な緑地の公園。広すぎて一部しか行けなかったけど、この芝生で寝っ転がるのはとても気持ちよかった。
タワーブリッジとロンドン塔 (Tower Bridge & London tower)
ロンドンを象徴する建物。1894年に完成した跳ね橋「タワーブリッジ」。
産業革命の証として、蒸気機関で開閉する巨大な跳ね橋がテムズ川に作られました。
僕は子供の頃、山下清の貼り絵でタワーブリッジの存在を知りました。
左手にあるのが中世の城塞「ロンドン塔」。正式には「女王陛下の宮殿にして要塞、ロンドン塔」と呼ぶのだそうだ。
ロンドン塔は1078年に最初の城塞が作られ、拡張を繰り返し、1625までは国王の住まいに、その後造幣所や銀行、動物園、天文台と様々に活用されながら、高位の人物用の監獄としても長く使用されました。
この複雑な歴史のせいか、ロンドン塔の見ると独特の雰囲気というかオーラを感じます。
マーキークラブ(marquee club)
知る人ぞ知るブリティッシュロックの殿堂、伝説のライブハウスです。
オックスフォードストリートで始まり、ウォルドアストリートに移転した60年代、70年代は名だたる、嘘みたいな、数々のアーティストがステージに立ち、80年代にはパンク、ニューウェーブからヘヴィメタルまで、新しいムーブメントを受け入れ、超有名アーティストがステージに立ち続けた。1988年に建物の老朽化でチャリングクロスに移転。多くの日本のアーティストもマーキーのステージに憧れ、ライブを行なっている。
僕はチャリングクロスのマーキーに行った。とにかく中で音楽を聴きたくて入ったらその日はパンク。巨大音量で何度か失神しかけた。。。いい思い出。
パブ・シャーロックホームズ (Pub Sherlock Holms)
ロンドン名物パブ。いたるところに個性的なパブが立つ中、有名なパブがこちら。トラファルガー広場から近く、パブ・シャーロックホームズ。中にはホームズの部屋が再現されている。
ベーカー街221b (Baker Street 221b)
この住所を聞いてピンと来る人はシャーロッキアン(シャーロックホームズ狂)ですね。
イギリス人は架空の人物、伝説の名探偵シャーロック・ホームズを半ば実在の人物として扱う。作者コナン・ドイルがシャーロックホームズを出版した頃は、ホームズの下宿「ベーカー街221b」は実在しない住所でしたが、ロンドンが拡張して、今では実在する住所となってしまいました。
今、ここにはシャーロックホームズ記念館があるのです。
ウィンザー城 (Winsor Castle)
1089年に築かれた城塞がウィンザー城の始まり。今ではエリザベス女王が週末を過ごす城となっています。ロンドン中心から電車で約1時間、ロンドンの喧騒につかれたらちょっとウィンザーまで出かけてみるといい。
ウィンザーの衛兵。このスタイルの衛兵を間近で見るのは初めてだった。
動かない。いい構図で写真を撮ろうと、少しずつ位置を変えると突然動いた。
どうも僕が怒られている。足元を見ると白い線が。。どうやら超えては行けない線を超えていたようだ。
ウィンブルドン (Wimbledon)
テニスの聖地。グランドスラム芝の王者を決める場所。夢、憧れの場所。
ロンドンの中心から10km、電車や地下鉄などいくつか手段はあるけど、どの最寄駅からも15分くらいは歩かねばならない。
この時、大会終了直後でセンターコートに入れず。。。
僕はこの時にロンドンに出かけ、とても好きな街になったのだけど、パリ、ローマといったその後出かけた大陸の歴史と文化に圧倒されて以降、すっかりイギリスから遠ざかっていました。
でも今回改めてロンドンを振り返ってみて、また行きたくなってしまった。
色々変わってるんだろうな・・